91.11.03道志 金毘羅山 560m 日曜日、文化の日 晴時々曇 単独 <コース>上野原駅→桜井峠→古福志峠→金毘羅山→金山峠→大地峠→川合峠→四方津駅 笹尾根縦走の積りが上野原到着が早過ぎてバスが無い。タクシーも24時間ある東京と違い電話しても出ない。それで反対側の前道志に変更する。しかし2.5万の"大室山"を持たない為、昭文社の"高尾/陣馬"で間に合わせたが、それが原因で取っ付きで少し損をした。然しそれが怪我の功名となり金毘羅山の尾根を踏む事が出来た。 6:00早朝の人の居ない道を、上野原駅より桂川橋を渡る。曇り空だが静かな川面に釣人が2〜3人糸を垂れている。然し砂地に数台の廃車が見苦しい。渡り切った所に鶴鉱泉への道標がある。以前柄山からここに下りて来たし、昭文社の地図でもそうなっているが、道標は高柄山は直進のように見えその侭進む。然し別の入口は結局無く、以前金波美峠へと歩いた道を辿る。 一古沢峠への廃道に近い地点を過ぎると、右へ金山への林道がある。金山峠へ行けるみたいだが、直ぐ脇に桜井峠への道らしいのが別れている。2.5万"大室山"を持っていれば桜井トンネルが記入されてあったのだが、昭文社では記載が無いので確信が持てない。入口に私有地行き止りとあったせいもあるが、これは車丈だったかも知れない。そこでトンネルに向かう。 トンネルを抜けると左へ登る道がありこれに取り付く。やがてスギ林で行止り、少しの藪で稜線に出た。送電線巡視路の良い道を西に向かう。間も無く鉄塔、そして桜井峠と書くが、この時点で未だ大まか地図なので現在地が良く判っていない。巡視路は里に下りるようなので右へ、この道も支尾根に向かうらしく主稜線へ藪を掻く。469mピークの先は左右に道のある峠で案内記には無名とあるが、隣の一古沢、桜井共南下の集落名なので古福志峠としよう。どんぐりがざくざくだ。 8:40金毘羅山着、雑木の中道志の山々や里が見える。6畳位の平坦な所に壊れた小社の台座がある。倒れた社は北の隅にある。これ等は帰ってから案内記を読み返して気が付いた事で、何も知らない私は神様の台座に腰掛けていた! 小社は下をこちらに向け看板の残骸の様に見えたのだ。金毘羅山の標示が立木にあり、ここでやっと予想通りと判り一安心。紅葉は始まったばかりだ。 次のデン笠は平に長い頂で高柄山が北望される。下って尾根は幅広となり北面手入れ全然無しのスギ林、南面は自然林。真中辺が金山峠で良い道が南北へ、これより藪よりほぼ開放され平坦又は緩い登りで大地峠迄延々と続く。一旦植林帯に突き当たり直角に右へと登ると649mピークに着く。奥道志を眺めながら一服。これからは木の間に甚之凾山を見ながら、下には神段木沢の音を聞きつつアカマツの多い稜線を行く。又突当たると右少しでベンチのある新大地峠だ。忽ち人がちらほらしだす。 少し先の742mピークで食事、曇でうそ寒く11:00と少し早いが下山にする。続々登って来る中の一人が植物を取っているのですかね、道が荒れていると言うので、そうですかと返事暫く行くと、成程地面が掘られそれが2〜3kmも断続して見られる。実は金毘羅山辺でも同様の状態だった。凄い所では道が無くなる位ほじくられていた。獣かと思っていたが足跡が見られない事、人の多い登山道でも見られる等そうでもないようだ。山芋掘りは深い穴と思うがこれ等は比較的に浅く横長の掘り方だ。何か判らぬがつい最近の感じだ。 全山で見られた花々は、リンドウ、コウヤボウキ、ノコンギク、シラヤマギク、リュウノウギク、ヤクシソウ。瑞々しいツチグリ、そしてツリバナやクサギの実。たわわに実ったムラサキシキブ等々。川合峠で小休止、渓谷の美しい桂川を渡り四方津駅へ。
<コースタイム>出発4:20→上野原駅6:00→桜井トンネル7:20→金毘羅山8:40→金山峠9:20→大地峠10:22→川合峠11:50→四方津駅12:20→帰着14:00 |