青山白雲
  89.05.28丹沢 大山1251.7m→三峰山934.6m 南尾根→D尾根
日曜日 晴 単独
<コース>伊勢原駅→大山ケーブル→下社→大山→唐沢峠→南尾根→D尾根→不動尻→広沢寺→本厚木駅

 伊勢原駅よりバスに乗る。若者2人が運転手に、大山の豆腐料理をテレビで見て来たと色々聞いている。要予約だが朝の内頼んでおいて、神社の帰りなら何とかなるだろうと運転手。年配者が登山で若者が名物料理を食いに行くのは一寸逆みたいだ。

大山→三峰山

 ともあれ新緑と小鳥の声を聞きながら、旅館や土産物屋の立ち並ぶ参道をゆっくりと登って行く。早や下山して来る御師の家泊りらしい講中の人々の姿が見られる。早朝に登ったらしく皆爽やかな顔付きだ。ケーブル駅よりは今迄何時も女坂を登っていたが、今日は初めて男坂にした。

 成程急な石段の連続だ。しかし樹相は女坂に増して素晴らしい。この辺で聞かれた鳥声、ウグイス、コマドリ、シジュウカラ、イカル、オオルリ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリ。下社にて¥100で御守りを求め山頂へ向かう。最近運動不足で可也り応えた。

 9:42大山山頂、何回も来ているが何時も霞や雲でバッチリの展望には恵まれない。トランシーバーで男が午後は天気悪くなるので午前中下山します等と交信している。北尾根の予定は省略し唐沢峠へ向かう。スミレ、タチツボスミレ、クワガタソウ、ウツギ、ツクバネウツギの花々、クマイチゴの実。

 唐沢峠より三峰山へのヴアリエーションコースに入る。この道は手入れすれば大山〜三峰山の良いコースだが、木の穴より雛の声が頻りにしていたりして、鳥獣の聖域としてそっとしておくべきかも。11:01展望の少しある880m峰で食事。この先ベンチの所で一般コースに合流910m峰に登る。87.06.21一つ手前の市村界尾根(E尾根)を下りた。今日は先のD尾根に行きたい。行き交う人々の目を避ける為、遣り過して隙に大体の目安で藪に突入、かなりの急降で不安になるがやがて痩尾根に乗る。

 登り返した777m峰からは幅広尾根になり、そこは素晴らしい原生林だった。中丹沢の弁当沢の頭を思わせる。この先左へ派生する尾根は支尾根と見て右に取る。やがて右低木の明るい様子になり、E尾根の伐採辺が見え、向うより見えていた道がこの辺らしい。右から道を合わせスギの間伐林に入り道不明となり植林境界を急降、ここでヤマタツナミソウを見る。凄い急降の末谷太郎川に着いた。

 苔石で滑りずぶ濡れになりながら林道に這い上がり不動尻へと向かう。カジカが鳴いていた。ムラサキケマン、ヤブウツギ、ニシキウツギ、ジャケツイバラ、ヤマツツジ。青い実の一杯ぶら下ったキブシを見ながら、着いた不動尻はマイカーで賑やか。山の神トンネルへと向かう林道の高みより眺める三峰山中腹の森林では、ジャケツイバラの黄色が所々目を惹く。何時も長閑な広沢寺集落を頑張ってバス停へ。

<コースタイム>出発5:55→伊勢原駅6:50→大山ケーブル7:18→下社8:10→大山9:42→唐沢峠10:38→880m峰11:01〜11:45→910m峰12:05→777m峰12:30→谷太郎林道13:52→不動尻14:28→広沢寺温泉入口15:24→帰着17:00
<歩いた距離>山道13km 車道6km 計19km
<行動時間>7:18→15:24 歩行6:30 休止1:30 計8:00
<掛かった費用>¥1510
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 大山/厚木

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