新緑と爽やかな快晴、こんな日はどんな山でも良い。JR梁川駅に降りた数名のハイカーが倉岳山へと向かい、私共は国道を東へ取る。 　路傍にイカリソウの花を見る。1kmで郵便局を左に見て右に入り神社より桂川に下り吊橋で渡る。 　クサノオウ、ムラサキケマン、キケマン、ニガナ、ムラサキサギゴケ、ミツバツチグリ、フジ、キリ、ムシカリ、ウツギの花々。長閑な山村風景の中を山道へ、新しく出来た墓地への道へ迷い込み登山道へ直登する。

　鬱蒼とした中を沢の詰めよりじぐざぐの道は所々崩れて危ないが、やがて尾根通しになるとやっと歩き易くなる。チゴユリ、タチツボスミレ、ヒトリシズカ、ツボスミレ、コスミレ、ノアザミ等を見る。ウグイスが多いが、遠くでトラツグミがひー、ひーと鳴いている。

　尾根の東を捲くようになると東間近に矢平山が高い。11:08寺下峠着、東に少し登ると奥道志、裏丹沢が連なって見える。道志の主峰ブナダツマの右手に少し頭を出した富士は真っ白。前回、暮れ正月は何時迄も雪が降らなかったのだが、それから何回も降り未だ数mある由。

　サンドウイッチ、アンパン、握り飯の食事。南に大きい秋山二十六夜山が見える。高畑〜二十六夜〜ここと来たのが6年前、高畑〜倉岳〜ここ〜��柄と縦走したのは7年前だ。伐採は進むが道志は未だ東京から近くで良い所だ。

　フデリンドウ、フタリシズカ、ヤマツツジ、ヤマブキ、ハナイカダ。舟山西端、次のピーク、鳥屋山、細野山と南側の展望が続く。中でも舟山より次のピークが好位置にある。シジュウカラ、センダイムシクイが鳴く。

　立野峠に来ると倉岳山下山の人で大賑わい、前後して梁川へ下りる。トチノキの大木のある沢で２人共顔を洗いさっぱりする。イチリンソウ、ハハコグサ、オニグルミ、ホオノキ。折角写した写真はカメラ不調で駄目だった。

＜コースタイム＞出発6:30→梁川駅8:15→寺下峠11:08〜12:12→立野峠14:43→梁川駅16:38→帰着18:30
＜歩いた距離＞山道13km　車道2km　計15km
＜行動時間＞8:20→16:38　歩行7:00　休止1:20　計8:20
＜掛かった費用＞￥3300
＜使用地図＞昭文社4万　高尾陣馬/道志　　地理院2.5万　上野原/大室山