青山白雲  88.10.10箱根 鷹落場819.2m→鳥手山665m
月曜日、体育の日 晴 単独
<コース>山北駅→清水越→鷹落場→鳥手山→山北駅

 鶺鴒せきれいの遊ぶ酒匂さかわ川を渡り、道標に従い酒水しゃすいの滝入口へ。観光客のちらほらするここより足柄峠道に入り、露に濡れた草深い山道をじぐざぐと登って行く。78.10.15矢倉岳よりこの道を下りて来てより早や10年が経つ。天候、体調、仕事等の都合で5月よりずっと山行が途絶えていた。久し振りに山の空気を吸い込み良い気持だ。

 やがて下方の森の中に酒水の滝が見えて来た。ミズヒキ、アザミ、ノコンギク、チジミザサ、アキノタムラソウ、イヌタデ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、ダンドボロギク、エノコログサ、チカラシバ、ススキ、ツリフネソウ、ヤマセリ、アカソ等々未だ結構花はある。アケビ、クヌギの実も落ちていた。内山分岐を過ぎると丹沢が見えるが雲が随分湧いて来た。

鷹落場→鳥手山

 滝脇林道は植林の解説板には長坂林道とあった。シモバシラ、セキヤノアキチョウジ、ホトトギス、ヤクシソウ、キバナアキギリ、コシオガマそしてミズキ、ツリバナの実が地上に。道標により左に木段の道を登る。標高540mにあずまやがありこの辺一帯は、"神奈川県立二十一世紀の森"として公園風に整備されつつある。モミジガサ、ウバユリの実。

 TV-ANTのある方に行ってみると、途中スギ採種園があり、カンタンが鳴いていた。展望は良いが周りは殺風景で休む気になれず引き返し、芝地で軽く食事にする。平らな幅広道を西に向かうと、県内の市町村の木を寄せ植えした所があった。山道になると"間伐展示林"と物々しく書かれてあったが要するに手入れされたスギ林に過ぎない。ナギナタコウジュ、ツリガネニンジン。道は下り小沢を渡る。

 やがてカワラナデシコの咲く藪の中の清水越に着いた。疲れたので予定の矢倉岳は割愛とする。新ハイのガイドに依ると約10m足柄峠寄りに赤テープとあるが、5m辺りに青テープだった。ここを右に入ると踏跡程度の尾根に出る。色褪せた赤テープや市町境界標が頼りだ。ヤマトリカブト、コウヤボウキ、イヌショウマそしてヤマボウシの実が落ちている。ツクツクボウシが未だ1匹丈鳴いていた。

 鷹落場は頂上間近とおぼしい所に青テープがあり、ここを右少しで材木を2箇所積んだ所があり、裏へ廻ると三角点があった。新ハイでは2等とあったが最近再測量されたらしく、"大切にしよう三角点国土地理院"の木柱と標石には1等と記されていた。展望は無し、テープ迄戻って北へ。ワレモコウ、トモエシオガマ、ジイソブ。

 11:43南東面2mのスギで展望の良い770m平頂に達し食事休止。これより境界尾根と別れ真北に急降、鞍部に出た。鳥手山の南東面は伐採中でクレーンで運び出している。道は鳥手山西面を大きく捲いて行く。78.04.09山中湖ドライブの帰りR246通行中、ここで山火事を見ており15万本焼失とあったが何処だか判らない。ハイカーのタバコの火らしいとあった。ノブキ、マムシグサ(実)。藪っぽい道だが一部丹沢が見える。

 造林小屋を過ぎると道は良くなり、やがて舗装された林道から酒匂川の発電所の勢いの良い水流が見えて来て、平山集落に出る。大野山よりのハイカーと前後しながら山北駅へ。

<コースタイム>出発5:55→山北駅7:35→清水越→鷹落場11:21→770m峰11:43〜13:08→山北駅14:35→帰着16:00
<歩いた距離>山道15km 車道4km 計19km
<行動時間>7:35→14:35 歩行6:20 休止:40 計7:00
<掛かった費用>¥1460
<使用地図>地理院2.5万 山北/関本
<参照>新ハイキング誌No.391

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