青山白雲  88.04.17箱根 日金山770m→岩戸山734.3m
日曜日 晴 妻と
<コース>熱海駅→十国峠登り口→日金山(十国峠)→東光寺→岩戸山→七尾峠→門川→湯河原駅

 去年の暮れ長年勤めた会社を辞め、軽トラックを資本に運送組合に加入した。然し直前に血圧が220と上り、帯状疱疹になって入院したり自律神経失調と、方々おかしくなり寝たり起きたりの生活となった。仕事と山の無理がどっと出た感じだ。幸い快方に向かいつつあるが、もう遠くや激しい山行は出来そうも無く近郊の低山をぼつぼつ始めようかと思っている。

日金山→岩戸山

 熱海駅から2人丈の貸切状態のバスに乗る。途中観光関係の勤めらしい人々が乗降しながら十国峠に着く。立派な土産物屋の中を抜けケーブルに乗る。頂上は十国峠とも日金山とも言われ展望台のある広々とした草原だ。今日は富士が愛鷹山を左に従えて薄っすらと見える位だが、快晴なら10国、5島が見える筈だ。

 10国:伊豆、駿河、遠江(以上静岡)。甲斐(山梨。)武蔵(東京、神奈川、埼玉)。
     相模(神奈川)。安房、上総、下総(以上千葉)。信濃(長野)。
  5島 :大島、利島、神津島、三宅島、式根島。(他に初島、真鶴岬)

 ミヤマハタザオが咲き、ウグイス、シジュウカラが鳴いていた。公園の中のような気持の良い道を南下、500mで山道らしくなる。アセビ、クサボケの花。一旦アスレチックコースより登って来た幅広い参道に出ると、寺の旗竿が並ぶ中をやがて日金山東光寺に着く。ありふれた寺だ。
 ↓湯河原の町と城山
湯河原の町と城山  相変わらず良い道を東へ向かう。タチツボスミレ、ヤマハンノキ、キブシ、ヤブツバキ。

 私達と同年位の御夫婦が草花の話をしている脇を、お先にと言って通り過ぎたが、何と登り着いた岩戸山の頂上に御2人が。近道があったらしい。沼津の方でこの辺の良いコースを色々教えて戴く。熱海へ下りるお2人を見送りここで食事にする。

 アカネスミレ、ムラサキハナナ、クロモジ、ヤマザクラ、ヤマネコヤナギ。そして紫5弁の立派な見た事無い花の群落があった。葉は対生で鋸歯なし、帰って調べたが判らない。野生でないのかも。道は良いがごみが多くなりいやになる。泉越は別名放電峠とあるが、この辺りを七尾原というのだろうか。車道の乗越す七尾峠からは直進出来ず、少し南より入り直す。

 ムラサキケマン、キケマン、シャガ、カラスノエンドウ、キランソウ。NTTの反射板より下に湯河原の町が、そして箱根外輪山南部の稜線が一望だ。83.02.27登った湯河原城山や幕山が街の後ろに大きい。芝地なので暫し寝転んでうとうとする。体調が未だ完全でないのでケーブルで登り、後は下り一方のこんなコースでも結構疲れる。妻の方が元気だ。

 ミカン畑の中を行く舗道の急降、シロバナタンポポを見付ける、関西では普通だがと妻に解説。ワラビを少し取り、下り付いた国道より街中を縫って駅に着く。ここの駅弁鯛飯が旨かった。

<コースタイム>出発5:55→熱海駅7:56→十国峠登り口8:43→日金山8:56→岩戸山10:00〜10:30→反射板12:20→13:05→湯河原駅14:00→帰着16:30
<歩いた距離>山道10km 車道3km 計13km
<行動時間>8:56→14:00 歩行3:45 休止1:15 計5:00
<掛かった費用>¥6490
<使用地図>地理院2.5万 熱海
<参照>新ハイキング誌No.388
      箱根のハイキングp92/96   伊豆のハイキングp6/8
(著者:真辺征一郎氏 発行所:まなべアート 静岡県駿東郡清水町玉川134-6 電話 0559-75-6801 )

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