青山白雲  87.10.10大菩薩 小金沢連嶺→南大菩薩縦走
土曜日、体育の日 晴 単独   上日川峠〜石丸峠〜湯の沢峠〜初狩駅
<コース>塩山駅(タクシー)→上日川峠→石丸峠→小金沢山→牛奥の雁ヶ腹摺山→小金沢黒岳→湯の沢峠→大蔵高丸→破魔射場丸→大谷ヶ丸→滝子山→初狩駅
 二年半振りで小金沢、南大菩薩の縦走に出掛ける。今度は時間と体力の節約の為上日川峠迄タクシーを使うが、最後近くアクシデントで散々な目に。

小金沢連嶺→南大菩薩縦走  笹子迄ずっと曇っている。今日は晴時々曇、明日は曇後雨の予報で日帰りで出掛けたが、これでは展望は半ば諦めだった。ところが笹子トンネルを潜り初鹿野に出るとからりと晴れているではないか。このからくりは白谷丸に至って判った。

 塩山よりタクシーを使う。運転手は良い天気ですねと話し掛ける。行手には大菩薩嶺が良く見える。紅葉は早いかもしれないと話しながら登って行くと、どうして今が一番良いようだ。

 運転手も驚いて先週はこんなでなかったが早いもんだと感心。ここの所冷え込んだせいでしょうと私。今年は台風が一つも上陸せず塩害が無いので色鮮やかという。

 7:28雲海に浮かぶ南ア、八ヶ岳が見える上日川峠着。お気を付けて行ってらっしゃいと運転手に送られて出発。この雲海は甲府盆地の朝に出るもので間も無く霧散するのだが・・・ この先大菩薩館の廃墟に見事なモミジの紅葉が1本あった。

 小沢を3っ程渡る辺りの林相は何時来ても良い。今日は特に紅、黄、淡緑、濃緑と様々の葉色が混ざって美しい。ササの急登でぐっしょり、小屋平より石丸峠への捲道を辿る。大菩薩〜御坂の山々の海側丈雲海で富士や御正体山等1600m以上の山頂が頭を出すのみ。マツムシソウ、アキノキリンソウ、ノコンギク、シラヤマギク、ヤマラッキョウ、ヤマハハコ等細々と咲き、タイアザミが闌れている中リンドウのみ未だ盛んに花開いている。9:00石丸峠へ、1人の青年が食事中、狼平も懐かしい。雁ヶ腹摺山が雲上だ。

 ↓雁ヶ腹摺ヶ原より牛奥の雁ヶ腹摺山
雁ヶ腹摺ヶ原より牛奥の雁ヶ腹摺山  小金沢山辺、シラビソは82台風で随分倒れすっかり明るくなって仕舞った。特に倒木の多かった南東面には早や2〜3mの幼木がぎっしり育ちつつある。これが天然更新か。

 この為山頂から富士が良く見えた。綿毛のふわふわが一杯付いた草があり、近寄って見るとヤナギランの綿帽子(種髪)だった。これより笹藪が背丈位になり足探りとなる。

 10:47牛奥の雁ヶ腹摺山で展望を肴に食事。雁ヶ腹摺ヶ原では、不明の道標より日川へ良い道が下っている。12:13小金沢黒岳、手前に大峠よりの新しい道標が立っていた。車道開通で利用者が増えたようだ。ヤマトリカブトが多い。この先の広い平坦地には、ハウチワカエデの大木が沢山あり紅葉で見事。

 ↓米背負のタルのハウチワカエデ原生林
米背負のタルのハウチワカエデ原生林  白谷丸は少し下がった南峰が良い、自然の石塔と人工のケルンでアルプスの感じだ。大休止、日差しが強くズボンを通して熱い。慌てて捲っていたシャツの袖を下ろす。

 何回か来ているが、何時もガスか靄っていたが今日は快晴でくっきり、コース一の大展望地となった。天子〜御坂〜大菩薩の山々が延々と連なってその南東側(東京)は雲の下だ。

 帰って妻に一日曇ってたろうと言ったら時々晴との事。山から見下ろすと一面雲だが結構隙間があったらしい。天気予報で今日は上空に高気圧が北より風を送るので、こんな時関東南岸は雲が出易いと解説していた。この稜線で雲が食い止められているのが眺められ、山の気象に及ぼす効果の凄さが実感された。笹子辺と思はれるが一部低い所でも雲は滝の様に下へ向かい、決して甲府の方に行こうとしない。朝トンネルを潜った途端晴れた訳が判った。

 ↓白谷丸より
白谷丸より  この光景を楽しみながら湯の沢峠、大蔵高丸、破魔射場丸と急ぐ。どうも最後の沢辺りで陽が暮れそうだ。

 愈々例の雲の中に入り、草が濡れているのでカッパ上下を着ける。米背負のタルを過ぎると今日初めて4人の若人のパーテイに出会う、湯の沢小屋泊だそうだ。キクアザミを見る。

 物凄くバテて来て大谷ヶ丸で一服するが、ゆっくりして居られない。この後少し戻って赤テープより滝子山への道に入るのだが、道標も無く藪の中真直ぐ北へ引き込まれる。何か変だと思いながら米背負のタル迄戻って気が付き貴重な30分のロスとなる。

 草薮が凄くなり足探りだ。鎮西池で少ない水を杓子で受け一息入れる。一登りで滝子山三角点、ここからの下りの滑り易く長い事。尾根道に別れ桜沢への下降路でランプ使用となる。沢に着いてランプが薄暗いので予備電池と交換したら、これも殆ど電気が無い。南アの時交換した積りがその侭間違って予備にして仕舞ったものか。4〜5回沢の横断があったが1箇所どうしても判らず、野宿も覚悟する。しかし会社の事が頭をよぎりもう一度トライ、何とか道が見付かったがこの間沢にドボンと落ちたり、直ぐ駄目になる使い捨てライターに業を煮やしたりの悪戦苦闘。何とか無事通過初狩には19:35となる。

反省点:1湯の沢峠で打ち切るべきだった。
     2又は滝子山南稜尾根を下る(沢を避ける)。
     3ランプと予備電池の点検。
     4ランプをもう一つ持つ、ローソクを持つ、大型ランプを持つ等。

<コースタイム>出発(タクシー)4:35→塩山駅(タクシー)6:55→上日川峠7:28→石丸峠9:02→小金沢山10:05→黒岳12:13→白谷丸12:35〜12:56→大蔵高丸13:49→大谷ヶ丸13:49→滝子山16:39→林道18:55→初狩駅19:35→帰着21:40
<歩いた距離>山道31km 車道3km 計34km
<行動時間>7:32→19:35 歩行10:30 休止1:30 計12:00
<掛かった費用>¥8540(タクシー1350+4500)
<使用地図>昭文社4万 大菩薩  地理院2.5万 大菩薩峠/笹子/大月
<参照>79.06.02〜03南大菩薩縦走
      79.06.24   雁ヶ腹摺山〜小金沢黒岳
      79.12.02   大菩薩〜小金沢連嶺縦走
      82.02.07   コンドウ丸〜大谷ヶ丸
      84.05.13   小金沢〜南大菩薩縦走

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