青山白雲  87.09.20奥多摩 要倉山560m→ホンゴー732m
日曜日 曇 単独
<コース>八王子駅→関場→要倉山→ホンゴー→陣馬山→明王峠→相模湖駅

 笹尾根末端の高岩山より派生している猪通りという藪尾根を歩く。ガイドは6年前のもので大分様子が違っていた。八王子よりのバスで関場下車。和田峠へ向かうこの道は昔甲州街道の裏街道で、ここには関所が在ったとか。又作詞者中村雨紅の居た所とて"夕焼け小焼けの里"とも言われている。宮尾神社には碑もある。

 案下川沿いに川井野集落に入って直ぐ木造小車庫脇を登るとガイドにある。丁度居た人にこの上の山に登り度いが道ありますかと聞くが、さあ道と言う程のものはありません、その辺適当に登って行くしかないとの返事。畑の中を縫い茅葺屋根の家を左手にカヤの樹の中を掻き登り稜線に出ると道があった。西に高圧鉄塔のある高みを目指す。

要倉山→ホンゴー

 草露にぐっしょり濡れながらの酷い藪を突いて飛び出した452mのピークは、綺麗に刈られた芝地となり、北に戸倉三山、南に高尾〜陣馬の稜線が眺められた。ここまでに見た花々、カシワバハグマ、シラヤマギク、アキノキリンソウ、ツユクサ、チジミザサ、ノコンギク、ミズヒキ、キンミズヒキ、ジャコウソウ。藪っぽい道だがスギ林なので割りと歩き良い。

 シモバシラ、アキノタムラソウそしてツリバナが赤い実をぶら下げ、マムシグサの実は未だ青い。チゴユリ、ナルコユリも青実を、又ヤマグリが落ちている。9:40要倉山三角点は林の中にひっそりとあり、最近らしい白い小さな山名標示があった。山頂は北西約160mで10m高い雑木の広い山だった。急降すると左に尾根が見える、倒木凄く少し下って乗り移ると道があり、三角点手前の捲道からか?

 650mピークは北に長く尾根を引き道も下っている。この先左へ下る道に入らず尾根直登で11:00ホンゴーに至る。地元の神社の奥の院の在った所で、本宮の訛りと言われるがその名残は無い。南の方にイノシシのヌタ場があるそうでこの支稜が猪通りと呼ばれる。2月頃良く獲れるという。サラシナショウマの花、ヤマボウシは実。

 急登の末北東へ向かう尾根に出ると白テープあり左折、原生林の緩い登り。少しの急登で11:35最後のピーク750mに着いた。ガイドでは大展望とあったが今はヒノキが育ち、陣馬山がちらりと見える丈だ。食事と昼寝。センブリを見る。下ると直ぐ醍醐林道に出て、北に少し向かうと大岳山が見えた。キバナアキギリ、オトコエシ、イノコズチ、ツリフネソウ、ノハラアザミ、ヤマセリ、アカソ、ヤブマオ、アキノノゲシ、ヤマハギの花々そしてクサギの赤と青の星状実。

 和田峠に出て陣馬山に登ると雲が多いが山波は見える。滑り易い道を明王峠、相模湖駅へと頑張る。途中横断の林道は完成したらしく記念碑が出来、代議士の植木があった。右脚の付根が痛くなり少し休んで揉んだりすると良くなるが、暫くすると又痛くなるの繰返し。こうなると帰る迄駄目なのが通例、ところが試しに柔軟体操をしてみたら痛まなくなったのには助かった。

<コースタイム>出発5:55→八王子駅7:31→関場8:00→要倉山9:38→ホンゴー11:00→陣馬山13:29→相模湖駅15:44→帰着17:00
<歩いた距離>山道15km 車道1km 計16km
<行動時間>8:00→15:44 歩行6:30 休止1:10 計7:40
<掛かった費用>¥1680
<使用地図>昭文社4万 高尾/陣馬  地理院2.5万 五日市/与瀬
<参照>新ハイキング誌No.317 要倉山とホンゴー

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