青山白雲  87.08.07丹沢 桧洞丸 1600m
日曜日 晴 単独
<コース>新松田駅→玄倉→立間大橋→石棚山→桧洞丸→西丹沢→新松田駅

桧洞丸  小田急線新松田駅より中川温泉行きのバスに乗る。JR御殿場線山北駅に寄るが、そこで新聞販売店のおばさんが「お願いします」と元気な声で玄倉や中川の人に配る新聞を2包み放り込み、運転手にも1部渡して運んで来た台車を押して帰って行く・・・それが初めてこのバスを利用した8年前(79.10.14)の事と思う。

 今だにそれは続いているのだが、去年はすっかりおばあさんになり口数も少なく、やっと中に入れるとよたよたと帰って行った。このおばあさん品の良い人なのだが今日は白髪がめっきり増え、口の中で何やらブツブツ言いながら台車を押すのもやっとで、トバ口に入れた新聞包みを運転手が運び入れていた。

 帰って行く姿の覚束無げでやっと役目を果たしているという感じだ。山行でめっきり衰えを感じ無いでもない昨今の我が身を返り見させられる。

 玄倉下車、暑い中林道を北上。キンミズヒキ、アカソ、ツユクサ、ヤマセリ、ホタルブクロ、ヘクソカズラ、ウマノアシガタ、ボタンズル、ツリフネソウ、マルバハギそしてサワガニ、ミンミンゼミ、ウグイス達。

 休む所も無く空腹になり歩きながら御握りを頬張る。立間大橋8:38、水遊びのキャンパーが多い。

 ↓桧洞丸のブナとマルバダケブキ
桧洞丸のブナとマルバダケブキ  アレチマツヨイグサ、フジカンゾウ、ヘビイチゴ(実)、クサギ、ドクウツギ、そして銀色のトカゲ。

林道終点の水場で一服していると、家族連れの車に弥七沢を聞かれ地図を出して答える。その沢より本流に下るらしい。

 コマドリの鳴く中県民の森より飽き飽きする急登が始まる。標高1250mでキランソウを見付けた。分布高度の広い植物だ。

 11:16石棚山着。メノマンネングサ、キンレイカ、ガンクビソウ、クワガタソウ、シモツケ、ヤマボウシ(実の落ちたの)そしてマルバダケブキが多くなり、標高1540mブナの巨木が立ち並ぶ桧洞丸の小広い一角に着く。

 ガスっているので頂上迄行かず、ここで満足として昼食大休止。メボソが鳴く。ホソバトリカブト、シラヤマギク、ヤマブキショウマ、シモツケソウ、ナガバノコウヤボウキ等早や秋草が咲き始めていた。立枯れたブナの巨木に苔と一緒にイワギボウシが数株着生していた。
 ↓桧洞丸のブナとマルバダケブキ
桧洞丸のブナとマルバダケブキ  つつじコースより下山、シロヤシオツツジの巨木はくねり赤い肌で樹齢の古さを窺わせる。

 長い歩きにくい下りの末ゴーラ沢出合で休止、アイス紅茶を飲んで生き返る。キンミズヒキ、ウバユリ、コオニユリ、カワラナデシコそしてヒグラシ。

 この先世附権現山と箒沢権現山が並んで見える地点あり。河原でツーリング族やキャンパーを掻き分けバス停へ。

<コースタイム>出発5:55→新松田駅7:07→玄倉8:06→立間大橋8:38→西丹沢県民の森9:50→石棚山11:16→桧洞丸12:50〜13:45→ゴーラ沢出合14:52〜15:40→西丹沢16:44→帰着19:50
<歩いた距離>山道12km 車道11km 計23km
<行動時間>8:06→16:44 歩行6:40 休止2:00 計8:40
<掛かった費用>¥2560
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 中川/山北
<参照>86.12.21大石山→石棚山

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