87.06.21丹沢 三峰山934.6m 南→市村界尾根 日曜日 曇 単独 <コース>広沢寺温泉入口→鍵沢の頭→唐沢峠→南尾根→市村界尾根→不動尻→広沢寺温泉入口 広沢寺温泉入口バス停下車、何時も長閑な玉川沿いの上谷戸集落の中を緩く登って行き、ドクダミ、レンゲソウ、ムシトリスミレ、ノアザミ、ホタルブクロ、アジサイ、クリの花々を目に留める。ウグイスが鳴き道はやがて竹林で2分し左に入る。お釜弁天近くの岩場では相変わらず数人が練習をしている。 釣支度の60代の方を追い越すと、声を掛けられる。後ろから見て早い歩き方なのでといわれ、なるべくバテる迄歩き続ける事にしてますと答える。色々話しながら歩いていて、今日のように混雑を避け静かなコースをなるべく選んで歩いてますというと、私も貴方と同じで混む海釣に嫌気がさし、10年位前から川釣に転向したという。この辺静かだが魚(ヤマメ)も小ぶりという。少し先で別れる。 キャンプ場管理棟の辺りでは、オオマツヨイグサが沢山咲いていた。種を播いたらしい。キャンプ場の中を通り大沢沿いより右の尾根に登る。オカトラノオ、ヤマブキショウマの花、モミジイチゴ、ヘビイチゴの実。一登りでひょうたん広場に着く。原生林中の感じの良いあずまやで鳥声を聞きながら一服。 淡紅紫色の花に黄色のしべが突き出たのが目立つ小花の塊った低木。葉や花の付き方と色からムラサキシキブと思い帰ってから調べたら、矢張りそうだった。実は紫が目立ち良く見掛けるが花は初めて見たような気がする。ハハコグサ、シモツケ、ノイバラ、ウツギ、ヤマボウシそしてヤブレガサが蕾だ。鳥ではイカル、コマドリ、ツツドリ、ジュウイチ、ホトトギス、アオバトの常連が遠く近く鳴く。中でもオオルリが一際華やかだ。 尾根に出ると見晴広場、2つある奥の方が展望は良く海に浮かぶ大島が見えた。鍵沢の頭の"さがむ歩こう会"の早や古びた道標に新ハイキングの末国さんの記入が見られた。細かい篤志家向きのヴァリエーションルートを開拓し発表されている方で、大いにお世話になっている。この辺や今日向かう三峰山の各種支尾根もそうだし、奥多摩の笹尾根の途中よりの支尾根も氏の記事を大いに参考にしている。 タマノカンアオイ、ニシキゴロモを見付けて10:13唐沢峠着。一般道は不動尻へと下り前はそこより登り直したのだが、三峰山主尾根手前に出る南尾根に入る。意外と良い道で大山と繋ぐ時は利用しない手は無い。只865m峰と880m峰では左の踏跡に引き込まれないよう注意。880m峰は海も見え一服。 コアジサイ、ガマズミ、ヤマツツジ。この先のテーブルのある鞍部で右手より登山道が登って来て俄かに登山者が多くなる。谷太郎川に向かって5っ程の支尾根が落ちているが、大沢北尾根より三峰山を眺めると、一部木の無い草地のある尾根に良い道が通じているのが判り、ここへ行こうと考えていた。 三峰手前のピークにはトバ口が2っあり(何れも藪)先程見えた尾根がどちらか判らぬ儘、市村界尾根の方に入る。結構良い道だ。シカの糞が多くリスもいて俄然聖域に踏み込んだ感じだ。鹿除柵に沿ってじぐざぐと下ると北隣りに見えた尾根が展望草地の尾根だった。 割と珍しい花を2っ見る。1っはサクラソウ科のミヤマタゴボウ、もう1っはシソ科のミヤマタムラソウ。これは羽状複葉で、毛深い花はナツノタムラソウが濃紫なのに対し淡紫の違いだ。図鑑は全部調べたが5〜6冊の中、保育社のナツノタムラソウの解説に出ている丈で苦労した。 林道に出て谷太郎川沿いをカジカの声を聞きながら不動尻に向かう。キランソウ、ウツボグサ、ガクアジサイの咲く中、キャンプ場より山の神トンネルを経てバス停に戻る。 三峰山東面谷太郎川へ落ちる尾根北より、A山頂〜煤ヶ谷登山道、B、C、D見晴良さそうな草地のある尾根(下部でD1〜D3に別れる)E市村界尾根(今回下山)。 順次実行予定。
<コースタイム>出発5:55→本厚木駅6:40→広沢寺7:04→唐沢峠10:13→不動尻13:46→広沢寺14:41→帰着16:30 |