青山白雲  86.10.05奥多摩 本仁田ほにた 1224.5m
日曜日 曇時々晴 単独
<コース>川井駅→真名井沢北稜取付点→真名井沢の頭→狼住所すんど→大ダワ→瘤高山→本仁田山→奥多摩駅

本仁田山

 川井駅を降り大丹波おおたば川沿いに北上する。途中大きな鱒釣場があり、数100台の駐車場に車がどんどん来て、土産物屋も何軒かある。約3kmの北川橋手前で真名井林道に入ってからは、一転淋しい山村となり、鍬を振るう婦人の姿があった。集落も尽き真名井沢を渡り間も無く、東電巡視路の案内板がNo.39鉄塔を示している。

 ガレた急な登り少しで後はとても良い道だ。この辺で見られた花々、セキヤノアキチョウジ、ツリフネソウ、ミゾソバ、ヤマセリ、ヤブタバコ、タイアザミ、イヌタデ、ツユクサ、ヘクソカズラ、ノコンギク、アカソ、アキノタムラソウ、ノブキ、キバナアキギリ、センボンヤリ。そしてアキノキリンソウがぐっと多くなった。

 標高550m登った所でNo.39鉄塔への入口があり、約100m藪を分けて行って見る。棒の折山〜黒山〜高水三山が目の前に、振り向くとこれから辿る真名井沢北稜には高圧線が延々と伸び、縦から見るのだが線が随分弛んでいるものだ。

 そして川苔かわのり山、赤杭あかぐな尾根と360°だ。戻って雑木と植林の良い道を緩く登って行く。シオガマギクの花、カラカサタケ?、カラスザンショウ、ヤマグリ(共に実)No.40では下に2〜3軒を見て棒の折山が堂々と聳える。センブリ、オクモミジハグマ、コウヤボウキ、ツルリンドウ(実)。
 ↓鋸山と御前山 御前山手前は九重山
鋸山と御前山。御前山手前は九重山  No.41/42と高くなるにつれ展望を楽しみつつ、最後のNo.43は省略し捲道を行き1002m峰に急登する。

 というのはガイドによると、今迄の鉄塔の展望も素晴らしいが、ここが広い台地状で大岳山も見え大休止に良いとあるが、これで騙された。冬の記事で葉の落ちた明るい時の事だった。今は未だ暗い。

 真名井沢の頭11:30着。防火帯になった縦走路から外れた藪の中で、カラマツ林の一寸した空地にシートを敷く。ヤマトリカブト、シラヤマギク、ヤマハハコ、ノアザミ、リンドウ、オヤマボクチ、トモエシオガマ、ツルニンジン(ジイソブ)、フシグロセンノウ。空を仰いで寝転がると鳥が鳴くのみ。

 出発、鋸尾根に入る、なる程小さな上下が続く。大ダワに急降、登り返すと本仁田山北東の肩である瘤高山へ。鳩の巣より登って来た夫婦と女の子2人の家族、赤ん坊を負い4歳位のは歩かせている。リュックを背負った女の子は両親や行き交う人々の励ましにも返事が無い。この辺フクオウソウが多い。

 13:26本仁田山々頂へ、30人余が狭い所にゴッタがえし四囲は木立でまるで見えない。櫓に登ると一応見えるがやっぱり近くの立木が邪魔でぱっとしない。茶店の親爺がくれたスタンプには、関東一大展望台とあったが。

 下山は駅に近く展望のありそうな権指ごんざす尾根にする。大休場おおやすんば尾根との分岐を過ぎると、父子のハイカーが登って来た。これ又5歳位で父親が杖で引張っている。頑張ってと声を掛けたがこの子も口を利かない。急登の末展望悪しでは山嫌いになりはしないかと余計な心配をする。

 チクマ山は単なる突起、花折戸尾根分岐より権指尾根に入ると藪っぽくなって来る。しかし伐植の為東〜南に展望が良い。大岳山、御前山が中央手前に形の良い鋸山を据えて堂々と連なる。ナガバノコウヤボウキ、サラシナショウマ、ガマズミ(実)を最後に見てカンタンの鳴声を聞きながら、凄い急降で奥多摩駅の真上に出た。

<コースタイム>出発5:55→川井駅8:09→真名井北稜取付点8:57→No.39鉄塔9:19→真名井沢の頭11:30〜12:13→大ダワ13:06→本仁田山13:46→奥多摩駅15:32→帰着18:30
<歩いた距離>山道16km 車道4km 計20km
<行動時間>8:09→15:47 歩行6:30 休止1:10 計7:40
<掛かった費用>¥1100
<使用地図>昭文社5万奥多摩
         地理院2.5万 武蔵日原/原市場/奥多摩湖/武蔵御岳
<参照>新ハイキング誌No.363
      78.10.08三っドッケ→蕎麦粒山→川苔山  
      81.11.22高水山→棒の折山→長尾丸

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