青山白雲  86.06.15丹沢 栂立つがだち849m→本間の頭1345.4m
日曜日 晴 単独
<コース>本厚木駅→宮ヶ瀬→金沢橋→栂立→本間の頭→高畑山→御殿の森→馬場→本厚木駅

栂立→本間の頭  丹沢三峰の本間の頭より北東に派生する郡界尾根を登ってみた。宮ヶ瀬へ向かうバスは、途中今度出来るダムで移転した人々の新居が建つ高台に寄る。

 この辺まるで様子が違って仕舞った。そして宮ヶ瀬に着くと77.10.10黍殼山から下りて来た時あった商店は無く、バスの待合所丈がぽつんとある淋しい所になっていた。

 車通行止の林道を早戸川に沿って行く。頭上高くアーチ式の巨大な虹の大橋が架かっている。ウグイス、センダイムシクイ、クロツグミ、ツツドリ等の鳴声が聞かれ、花はヤマブキショウマ、アワブキ、ウツギ、ノイバラ。広い河原に出る。ここもやがて水の下になる訳だ。

 林道を曲折しながら緩く登り、9:15金沢橋着。これより郡界標識に沿って踏跡を登り尾根に出る。雪害のスギ倒木で歩きにくい。オカタツナミソウ、ミヤマシキミ(実)。南側伐採植林で展望が開け、鹿除柵で仕切られている。コゴメツツジ、ヤマツツジ、コアジサイ、カマツカ、モミジイチゴ(実)。

 9:56、550m峰に着く。高圧鉄塔があり展望が良い。あの巨大な虹の大橋も小さい。その先に左より石老山、三角山、仙洞寺山、南山そして三角山より見て形よかった仏果山はここからは平凡だ(参照)。草薮を急登の末11:02この尾根唯一名の判った峰、栂立に登り付く。山頂の半分は原生林、後半分は植林。鹿除柵がそれを仕切っている。
 ↓虹の大橋
虹の大橋  丸い巨石のある眺めの良い所で食事にした。コマドリ、イカル、ジュウイチ、ホトトギス、キジバトを聞く。少し下り登り返すとこれより原生林の中に入る。

 笹が次第に深くなり一部刈払いされていたが、尾根を外さないと通れない所もある。落葉樹林下の寄生植物、ヤマウツボを見る。色は白に多少紫がかっている。

 所々切れ目より左大山、右姫次〜焼山の稜線を見る。少ないがエゾハルゼミがヨーキンと鳴き出した。ウワバミソウ、クワガタソウ。ササダニが多くなるが深い原生林の様相を呈して来た。高度計から本間の頭が近い事を知り道無き道を登って行くと、ぽんと良い道に飛び出す。丹沢観光センターより登ってきたらしい。

 アイボリの尖った面白い形の茸、トガリアミガサタケを見付ける。ここで初めて観光センターに下るという家族パーテイと会う。13:42丹沢三峰東端の峰、本間の頭に着いた。78.07.02以来8年振りだ。ニガナ、オオカメノキ、ツクバネウツギの花。これより馬場へと下山。さっきの送電線の続きの鉄塔からは今日一の展望が開け北に栂立の稜線が見えた。

 今日歩いた郡界尾根、藪尾根にしては歩き良く展望も良い。シカ、イノシシやクマと思われる大きな糞を見た。鳥の羽根が沢山落ちていたり原始の雰囲気に満ちたけもの達の聖域だった。道標は観光センター分岐のみでテープも無い。郡界標識(赤プラ杭)が目印だが5mおきにあるかと思えば、暫く無かったり又それに忠実に沿って歩けない所もある。

<コースタイム>出発6:35→本厚木駅7:05→宮ヶ瀬8:18→金沢橋9:15→栂立11:02〜11:31→本間の頭13:42→馬場16:45→帰着18:20
<歩いた距離>山道16km 車道5km 計21km
<行動時間>8:18→16:45 歩行7:10 休止1:20 計8:30
<掛かった費用>¥1320
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 青野原/大山
(注)現地は宮ヶ瀬湖となりバス停辺りは降車、乗車共水没している。

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