青山白雲  86.05.05奥多摩 赤指あかざす1332.5m→高丸山1733m
月曜日、子供の日 晴時々曇 単独     赤指尾根〜石尾根〜浅間尾根
<コース>奥多摩駅→峰谷橋→雨乞山→赤指山→千本ツツジ→高丸山→日陰名栗山→己の戸の大クビレ→峰谷橋→奥多摩駅 

赤指山→高丸山  5月の連休は天気が悪く最終日に日帰りで駆込登山?をする。峰谷橋下車、新緑の瑞々しい木々が湖に写って美しい。

 馬頭トンネル手前で麦山集落へと登って行く。南と北の湖を眺める高台で民宿が多い。集落の水源より登る。

 ツボスミレ、タチツボスミレ、ヒトリシズカ、チゴユリ、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、ヤマザクラそしてイカルとセンダイムシクイの花と鳥声。

 アセビの花を見るようになると藪っぽかった道も大分良くなり、9:00雨乞山着。樹林の頂でごみ一つ無い。兎に角人工の物が一切無い、こんな綺麗な山頂も最近は珍しい。地元では戦前から雨乞の儀式が行われたと言う。

 一服の後右折して下る。小留浦より峰へ乗越す鞍部にはモミジイチゴとマメザクラが咲き、ヤマガラとウグイスが鳴く。ここからは新緑のカラマツの植林で美しいが、下は棘々の藪で道を見失い強行突破で尾平山へ。測量の為鹿倉ししくら山方向伐開され、中腹の仏舎利塔が望まれた。

 10:00舟状に窪んだ舟窪峠に出る。(この後も2ヶ所同じような地点あり)一帯は本州製紙社有地とて入山には許可要とあるが行くしかない。ピークを右左と捲きながら緩く登って行く、西側は大体自然林にアカマツやスギの植林が時々混じる。東側はカラマツが延々と続く。道も良くなりカラマツの緑を透かして石尾根の山々が見え、長閑なハイキングを楽しむ。フモトスミレの外アケボノスミレが断然多い。カラマツが終わるとヒノキに代わり道は荒れて来た。11:03赤指山着、西はモミ、ブナとなりここも綺麗な山頂だった。

 笹薮を分けて下ると峰から登って来る良い道が合流、これからは道標完備だ。遠くでコマドリが鳴いている。又東カラマツになると尾根幅が広くなり、道が定かでなくなるが適当に行ける。水源林巡視路(石尾根縦走路捲道)に出ると、中年の男性が休んでいた。峰から車道を間違ってモクボ谷まで行って仕舞い詰まって戻ったのでもう7時間も歩いている、雲取は無理になったので七っ石迄にする、ここ以西の地図しかないとの事。
 ↓赤指尾根 新緑のカラマツ
赤指尾根 新緑のカラマツ  一登りで12:33千本ツツジ到着、食事。ここからの石尾根は防火帯が続き飛竜山始め展望を楽しむが、千本もツツジは無い様だ。樹林越し北に82.03.22通った芋の木ドッケが懐かしく望まれる。

 これより高丸山〜日陰名栗山と実に快適な展望道で、原生林美があり、歩くには楽だが見通しの無い巡視路とは又違う良さだ。高丸山では御前山を彼方に、午前中営々と登って来た長大な赤指尾根が横たわり、雨乞山はその末端に霞んで見える。

 ウラジロモミのやにの匂いが亜高山の雰囲気を醸す。この辺のカラマツは未だ芽が膨らんだばかりだ。日陰名栗山は長い平頂で何の標示も無い。己の戸の大クビレの避難小屋の周辺はごみが凄い。ここより登る鷹の巣山の人気が察せられる。しかしゴールデンウイークにしては人影が少ないのは、天気が悪い為皆出損なった様だ。浅間尾根水場迄の200mは堀割状悪路だったが、後はしっとりした落葉道になる。

 シラカバ、ダケカンバ、ブナ、ミズナラが主体でアセビの花が多い。笹は2mに達する。15:03浅間神社、小さな社が5っ点々とある。この下より奥集落で標高680〜920mに掛けて、転げ落ちそうな急斜面に数軒の家々と畑。キランソウ、ナズナ、キュウリグサ、キケマン、ムラサキケマン、ヤマブキと咲く中、三沢集落への近道も良い。ここより車道歩きとなり約45分で出発点の峰谷橋に戻る。雨が上りどっと繰り出したかマイカーで大渋滞、30分延着のバスは奥多摩駅まで2時間の立ちんぼとなり疲れた脚にとどめを差された。

<コースタイム>出発4:30→奥多摩駅7:17→峰谷橋8:00→雨乞山9:00→尾平山9:39→舟窪峠10:00→赤指山11:03→千本ツツジ12:33〜12:50→高丸山13:16→日陰名栗山13:50→己の戸の大クビレ14:12→奥15:15→峰谷橋16:20→奥多摩駅19:00→帰着22:00
<歩いた距離>山道22km 車道7km 計29km
<行動時間>8:00→16:20 歩行7:20 休止1:00 計8:20
<掛かった費用>¥1880
<使用地図>昭文社5万 奥多摩   地理院2.5万 丹波/奥多摩湖
<地名の異称>尾平山→大平山
<参照>新ハイキング誌No.366 尾平山/雨乞山

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