青山白雲  86.04.06丹沢 鍋嵐 817m
日曜日 晴 単独
<コース>本厚木駅→煤ヶ谷→物見峠→鍋嵐→宮ヶ瀬大橋→本厚木駅

鍋嵐  煤ヶ谷より物見峠に向かう道ではヨモギ摘みの人も見掛ける。花はオオイヌノフグリ、スミレ、タチツボスミレ、カントウタンポポ、ヤマルリソウ、キブシ等そしてウグイスが鳴く。

 しかし山中に一歩入って驚いた。3/23降ったベタ雪の被害大と報じられていたがこれ程とは思わなかった。スギの中木が進路を塞さぎ踏み越えたり迂回の連続だ。

 落葉樹や常緑広葉樹も少しやられているが、大部分はスギだ。葉自体が重い所へあの雪ではと思ったが、樹そのものが真中で折れるとは! 

 年輪を見ると大体10〜20年(直径10〜15cm)か。高度は300m前後と低い所の方が被害は大きいという。又谷筋に多いのは風で高い所は雪が落ちたのに、谷間は風が届かぬせいとか。そして谷間の樹は育ちが良くひょろ長くなる時期の樹が倒された等の分析が為されている。(読売86.04.13)

 ↓鍋嵐より三峰山と大山
鍋嵐より  スギの地帯をようやく脱し、三峰分岐を経て北の落葉の明るい道に廻り込む。ここも残雪と倒木で危ない所もあったが何とか通過する。

 ダンコウバイ、フサザクラの花そしてヒガラ、イカルが鳴く。9:25物見峠着、西方遥か主脈には未だ雪が多い。これから行く鍋嵐が北西に見える。

 78.04.30小雨の中719m峰手前で何時の間にか手前で下り崩れた沢で引き返した。8年振りの再訪だ。

 峠より北へ数分で東西稜線、740m峰より北への道は帰路に採る予定で、これより西へ。アセビが咲いている。注意して719m峰へ、ここにも北への道がある。10:15人気の無い清潔な山頂鍋嵐、少し南へ出ると三峰山、大山、二の塔、三の塔が望まれ食事にする。ここからの三峰山は縦方向とあって重厚な感じだ。(84.02.11(別記)参照。)下の方ではヘリコプターが伐出された樹を運搬していた。
北の展望スケッチ  740m峰へ戻り北へ向かう、シキミの花咲く幅広尾根でテープを頼る。

 痩尾根になり間も無く鞍部、左下より沢音とガイド通り進行。

 植林の平らな道になると古い鹿除柵に出た。壊れた戸より入ると北が展望される。靄っているのでスケッチ。柵沿いに歩くとモミの樹より落ちたらしいマツグミ(花)あり。東西に道のある560mの峠には祠があった。

12:30、三角点のある617.2m峰では、西の主脈が見える。これから尾根は広くなったり細くなったりしながら次第に高度を下げ、スギ林に入ると再び倒木が凄い。踏んずけると花粉が飛んで服も靴も粉だらけ。川弟川対岸でも沢山の樹々がぱっくり折れ芯を白く晒け出していた。川に下り宮ヶ瀬より帰る。

<コースタイム>出発5:55→本厚木駅6:20→煤ヶ谷7:53→物見峠9:25→鍋嵐10:15〜10:44→740m峰11:14→600m峰11:57→617.2m峰12:31→宮ヶ瀬大橋14:11→帰着16:20
<歩いた距離>山道13km
<行動時間>7:53→14:11 歩行5:30 休止:50 計6:20
<掛かった費用>¥1110
<使用地図>昭文社4万丹沢  地理院2.5万 青野原/上溝/大山/厚木
<参照>新ハイキング誌No.328 物見峠から宮ヶ瀬 末国氏

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