青山白雲  85.10.20丹沢 とんの胸山 1207.8m
日曜日 晴後曇 単独
<コース>富士吉田駅→曙橋→越路峠→検見ヶ丸→鳥の胸山→平指ひらざす山→浦安峠→城ヶ尾峠→丹沢湖→谷蛾やが

鳥の胸山  第1級の藪山と言われる西丹沢の鳥の胸山に道志より入る。富士吉田駅よりのバスを曙橋で下車、稲の取り入れで忙しそうな川原畑集落より道志川を渡り、越路沢沿いの林道を登って行く。

 リンドウ、ノコンギク、イヌタデ、ヤクシソウ、ノアザミ、オトコヨモギ、ガンクビソウ、ナギナタコウジュ、ミズヒキ、カラハナソウ、アキノウナギツカミの花々、キンミズヒキ、ツリフネソウ、ヤマニガナは実。ゲンノショウコは花と実、そしてフジアザミが一株大きい。

 標高800mで林道が終り小沢を渡ると山道になる。アカソ、ノブキ(実)、クジャクシダそしてリュウノウギクが盛りだ。9:04越路峠に着く。反対側より林道が上って来ている。

 左の良い刈払道を検見ヶ丸迄往復する。植林の静頂だった。峠に戻り鳥の胸山を目指す。細々とした道はやがて左へ捲いて行くので、尾根を直登する。頼りない道は幾つかのピークを越して行くが、結構登りでがある山だ。

 10:13三角点のある小広い山頂に出た。御正体山方向の樹が伐られ良く見える。新ハイの銘板以外ゴミ一つ無い。道は尚先へ続いていた。食事、一服の後10:32出発、東尾根より捲気味に登って来たが、今度は南東の城ヶ尾峠の見えるピークに出て、刈払いされた良い道を南下する。雑木の頭より南西に下る道は、近くの青少年野外活動センターが立てた道標に依ると、キャンプ場へ、そして南東は途中で行き止りとあるが、それが平指山→浦安峠の道と思はれこれを行く。

 約100mで刈払終了、藪道となり酷いボサ、倒木の中平指山に着く。コンパス頼りに歩き出すが、複雑な地形とて何時しか支尾根に入ってしまう。一旦室久保川沿いの林道に出る事にして急降下、廃道化した道を横切り川に出て高みの林道に登り着きやれやれだ。背後には大群山、加入道山が立派だ。登って行くと林道の終点が浦安峠らしい。然しこれより道が判らぬ儘再び平指山に戻ってしまい、この辺で随分ロスする。

 雑木の頭に戻りキャンプ場へ、この道もやがてあやふやになり、植林境の藪を大汗かいて三ヶ瀬川の林道に出る。道はやっと良くなり16:11城ヶ尾峠に79.05.056年半振りに到着する。あの時と同じ小鳥の声のみで静かだ。ベンチでぐったり横になり道標を見ると、林道のある地蔵平迄1:30とありもう16:17でゆっくりして居られない。これからも意外と藪だ。セキヤノアキチョウジが咲くがボサを分けて飛ばす。
 ↓越路峠のフジアザミ
越路峠のフジアザミ  信玄平16:34、大滝峠への東海自然歩道は荒れているので大界木山経由でと書いてある。(この沢を何度も横切るコースは寸断され尾根コースに変更され、城ヶ尾よりの道が荒れている訳を後で知る)

 藪は益々凄く薄暗くなって来た。17:17やっと地蔵平に着き一安心、しかし長い林道歩きの始まりだ。千鳥橋、法行橋と懐電片手に只管歩く。鹿がキーツと鳴いたのと、発電所の明りのみの単調な9kmでやっと浅瀬集落へ辿り着く。

 自販機がありジュースを求めると、ありがとうございますと音声が流れ、集落中に響き渡り犬が吠え出す。更に6kmで丹沢湖に、しかし終バスも15分前出てしまった。タクシーもこんな所には来ないだろうし、呼び寄せる程の持ち合わせも無い。もたもたしてると御殿場線も終わるので、又10km歩く。御陰で終電に間に合った。車道歩き後半25kmにもなり脚の痛みも最高で、回復に丸3日を要した。

<コースタイム>出発4:20→富士吉田駅7:12→曙橋8:17→越路峠9:04→検見ヶ丸9:13→鳥の胸山10:13→平指山11:30→浦安峠12:16→水晶橋15:25→城ヶ尾峠16:11→信玄平16:34→地蔵平17:17→谷蛾駅21:05→帰着23:00
<歩いた距離>山道15km 車道29km 計44km
<行動時間>8:17→21:05 歩行12:10 休止:40 計12:50
<掛かった費用>¥4680
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 大室山/中川/山北
<地名の異称>検見ヶ丸→剣峰の丸 越路峠→恋路峠 鳥の胸山→殿室山 おおむれ→大きい山  とのむれ→手前の山
<参照>新ハイキング誌No.337 鳥の胸山
      甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p31

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