青山白雲  85.10.10大菩薩 甲東ごうど権現山
木曜日、体育の日 晴 単独      玄房げんぼう尾根→芦垣尾根
<コース>上野原駅→初戸はど→玄房乗越のっこし→雨量局→十文字峠→和見入口→上野原駅

 上野原駅よりのバスを初戸で降り、腰掛集落への道に入ると直ぐ、玄房尾根へは地図上小さな橋で鶴川を渡るらしいのだが、余りに細い道とて通りからは判らず、一軒の家で訊きその侭庭先から行かせて貰う。対岸の一軒家の畑の横を行くと山道になった。

 じぐざぐ歩き易い道が雑木林と伐採地の間を登って行く。ツリフネソウ、ノコンギク、セキヤノアキチョウジ、キバナアキギリ、ヤクシソウ、ナガバノコウヤボウキ、ヤマハッカ、チヂミザサ、ネジバナ、オオバショウマ、ノハラアザミ、オトコヨモギ、コシオガマ、リンドウ、シラヤマギク、オヤマボクチ、アキノキリンソウの花々そしてヤブラン、キンミズヒキ、チゴユリ、ムラサキシキブ、ナツグミの実。

 北には笹尾根の丸山、土俵岳辺り、伐採地では西北に三頭山や大寺山への稜線が見える。コウヤボウキ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ、サラシナショウマ、ナギナタコウジュ、クルマバナ、ツクシトウヒレン?、センボンヤリ(秋型)そしてセンブリが可愛い小さな花を沢山付けていた。

甲東権現山  北へ樹間を下る道は腰掛へだろう。間も無く大々伐採で権現山頂よりの東西尾根を上にパノラマとなる。標高990m辺らしい。小瘤2〜3を経て11:30玄房乗越に登り着く。壊れた字不明の指導標と植林標。

 雨降山は殆んど同じ高さらしい。先で南少し入る雨量局の芝地で食事。77.11.23より8年振りの再訪とて、植林も2〜3mに育ち嘗ての遥か下方の迫力ある眺めは無い。カンタンのるーるーるーと鳴くのと風音のみ。

 天候は靄ってぱっとしないので、山頂は止め東へ向かうと藪になる。4人のおばさんが登って来た。もう1時間も藪の中でうんざりだわという。8年前はすたすた下った覚えがあるが、最近は長大な尾根歩きは流行らず、林道等で山頂直下より往復が多いみたいで、私のような延々尾根歩きは少数派か。マルバダケブキ、アキノタムラソウ、アキカラマツ、ヤマラッキョウ、ナンブアザミ、ナンテンハギの花々、ウルシが紅葉だ。

 芦垣尾根藪で良く判らず、地形、、距離感等で推定して南下。凄い藪を突破したら細々とした踏跡を発見、スギやアカマツ林になり林道に下り立った。これを東へ向かう。フシグロセンノウ、アオミズ、イヌタデ、ミズヒキ、ヤマセリ、ミゾソバ、ゲンノショウコ、ガンクビソウそしてナツトウダイ、クサボタン、ツリバナは実。甲東不老山が南西に見えると程なく着いたのが十文字峠だった。二本杉と思って南下した地点はニックラ山だったらしい。峠には立派な道標の他、昔の石の道しるべもあった。キキョウが咲くここで一服。

 芦垣尾根の南下は荒れている。捲道より601mピークに登ってみる。中央が平地で不明の道標のみ。オオバギボウシ、ヌスビトハギ、オトギリソウ、ベニバナボロギク、ヤマニガナの実そして花も終りに近いタマアジサイ。畑地に出て道志の山々が中央高速の彼方に一望となる。和見入口バス停で大分待たされていたら、おばさん達が現われ、「あら、おじさん未だ居たの」といわれる。藪に参った一日だったらしいが山頂を極めたとの事。私も今月で山歩き10年目を迎えたが、まだまだ山のベテランには程遠いようだ。

<コースタイム>出発6:17→上野原駅8:03→初戸9:05→玄房乗越11:30→雨量局11:34〜11:56→十文字峠→13:56→和見入口16:13→帰着20:30
<歩いた距離>山道12km 車道1km 計13km
<行動時間>9:05→16:13 歩行5:00 休止2:00 計7:00
<使用地図>地理院2.5万 猪丸/上野原
<掛かった費用>¥2200
<地名の異称>寺の入山→入山  十文字峠→御林峠
<参照>新ハイキング誌No.270 玄房尾根
                 No.290芦垣尾根
      甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p65〜67
      83.12.04大寺山→麻生山→甲東権現山

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