青山白雲  85.06.16富士山 大室山 1468m
日曜日 晴 単独
<コース>本栖林道→大室山→鳴沢林道
 ↓青木ヶ原樹海 本栖林道
青木ヶ原樹海、本栖林道  本栖湖行きのバスは氷穴で大きなライト等を持った4名の若者を降ろす。梅雨の中休みだが、山々は未だ深いガスに包まれて寒い。本栖入口下車、鬱陶しい気持ちで歩き出す。

 林道に入ると椎茸の栽培が盛んだ。クジャクシダ、ゼンマイ、ヤマドリゼンマイ、シシガシラ等羊歯が豊富だ。マイズルソウの可愛い花が咲いている。

 カラマツの造林地になる頃は明るくなって来た。フタリシズカ、アヤメ、ノイバラ、サンショウバラの花々、ウグイス、センダイムシクイ、カッコウ、ホトトギス等が鳴く。道は車の通行不能な位荒れて来て、樹海の中精進口登山道に合流する。少しで開拓道路を横切る。

 オフロードバイクが乗用車やトラックでここまで来て、続々繰り出して行く。矢張り車でらしい氷穴巡りの若者、歩くのを楽しむのは私丈か。シロバナヘビイチゴ、ヒカゲノカツラ、タニウツギ。右に入るとブナが見事だ。ミヤマカタバミ(花未だ)の群落。ヤブサメ、ジュウイチそしてエゾハルゼミが鳴き初夏の気分になる。

大室山  2分する林道の左を行き適当に右へ藪を登るとこの辺背負子しょいこ山というらしい。

 もう1本の林道に出ると行手に大室山が高い。その侭登って行くと歩き易いブナ林になり、これ又適当に頂上へ向かう。

 ヤマウツボ、オオバノヨツバムグラ、タニギキョウ、クワガタソウ、フジノマンネングサ、サルオガセ・・・

 ↓大室山頂より
大室山頂より  10:52樹林中の芝の小平地、大室山頂に着く。1本の枯木に登ると片蓋山の左に富士が大きく未だ雪を沢山付けて聳えていた。

 何時の間にか晴れ渡っていたのだ。樹海と御坂の山々も見渡たせ満足。暑くなって来た。三角点はずっと先だが藪が凄く下山は戻りにする。

 ヤマドリが数羽の雛と共に飛び立った。ピヨピヨと雛は一目散に下へ、親は右へ飛んでばたばた、これ以上驚かせまいと私も右へ、親は上手くいったとばかり急いで雛達の方へ駆け下りて行き、辺りは静かになった。林道に戻るが大きな泥水溜りが幾つも現れ難行する。酷い所は樹海に逃げるが道を見失わないよう注意する。

 ↓東の草原より大室山
東の草原より大室山  この道は地図に無く、神座風穴に達して位置が判った。国道近くの蝙蝠穴と比べて大した事無い。遠くでボボ、ボボとツツドリが鳴いている。

 間も無くカヤトの明るい大草原になる。12:06栂尾山中腹で富士その他四囲の風景を肴に食事。食後少し昼寝をしかけたらバイクが3台現われ周辺を上下、喧しく早々腰を上げる。

 アマドコロ、ハンショウズル、ギンリョウソウ、ヤマツツジ、そしてイヌコリヤナギの綿が今にも飛び出さんばかりだ。コマドリが鳴く。帰途は鳴沢林道を採った。時々富士や御坂が見えカラマツの高木帯に入ると、エゾハルゼミの大合唱だった。

<コースタイム>出発4:30→富士吉田駅7:17→本栖入口8:20→大室山10:52〜11:15→栂尾山12:06〜12:35→鳴沢15:45→河口湖駅16:22→帰着19:30
<歩いた距離>山道/車道25km
<行動時間>8:20→15:45 歩行6:00 休止1:30 計7:30
<掛かった費用>¥5980
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖  地理院2.5万 精進/鳴沢
<参照>78.07.16御中道→精進口
       82.05.16側火山と樹海

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