青山白雲
  85.03.21御坂 達沢山1358m→京戸山1430m→大洞山1402.6m
日曜日 曇 単独
<コース>石和駅→立沢→達沢山→京戸山→大洞山→新田→笹子駅

達沢山→京戸山→大洞山

 笹子迄はどんよりして小雨さえ時々降っていたが、トンネルを抜け初鹿野に出た途端雲は多いが晴々としている。笹子峠を境に甲府方面を国中、東は群内(別記1)というらしいが、気象も山を越すと変わるようだ。塩山駅から見える554m独立峰の塩の山。全山アカマツだが部分的に集団で枯れつつある。石和に近付くとモモが満開だ。駅より南へ約10分歩き甲府駅から来た富士吉田駅行のバスに乗る。

 立沢で下車、集落で道を聞き沢沿いに林道を登る。左手に小社、過日の雪でこの辺の木々も盛大に折れている。登るにつれ背後に御坂主脈の府駒山北尾根上の1474m峰の堂々たる事。さぞ名が付いていそうだが判らないのは惜しい。やがてその西隣にも神座山が長々と姿を現す。林道は荒れて来て人も通りにくいようになり廃屋手前で左の山道に入る。黒駒大物会の猪熊供養塔がある。
 ↓京戸山より御坂黒岳〜黒駒釈迦ヶ岳
京戸山より御坂黒岳〜黒駒釈迦ヶ岳  急登約30分、達沢山頂に着く。甲府方面は樹の間越しに少々だが御坂主脈の展望を楽しむ。これより東面、南面は伐採植林でずっと望岳コースだった。新設された1412.5m三角点の芝地で食事にする。

 アカマツは所々伐られずに残されている。主脈の黒岳、釈迦ヶ岳山頂や東方の本社ヶ丸方面の谷はガスだが、この辺は天気良く又青空の彼方には南アが高々と浮かんでいた。この辺を京戸山と言い京戸川扇状地の上に当たる由(別記2)

 この先82.06.06雲母山より登って来て、山好きの青年と再会した所だ。ヤナギ平より積雪になりトレースは無い。そして凄い霧氷で5〜10cmも成長したのもあり、為に低木は撓って分けるのに苦労する。何時の間にかガスの中に居り霧氷が舞って何も見えなくなった。この先ガイドに拠るとナイフリッジがある筈で分かれる尾根で迷うが右の幅広を行ってみたらあった。危ない地点だが正解に安心する。

 青空も覗ける様になり幻想的な霧氷の山行を続ける。伐採ケーブル基地のある三境より大洞山へ向かう。大洞山、摺針峠と通過して又伐採峰に出る。伐採地を右に見ながら下って行くと沢音が聞こえ道はマツの幼木帯で無くなる。高度計は1100mを示していた。おかしいので引き返し、大沢山へは不明の儘ガスと時間的に危険と判断、三境迄戻り笹子峠へ。この道も80.03.02向うから来た筈だが何時しか不明となり矢立の杉下の畑地に出た。

<コース>出発4:30→石和駅7:06→石和駅入口7:20→立沢8:00→達沢山9:40→京戸山10:12→ヤナギ平10:40→三境→大洞山11:45→伐採峰12:00→三境13:36→新田15:45→笹子駅16:36→帰着19:30
<歩いた距離>山道12 車道11km 計23km
<行動時間>8:06→16:30 歩行7:50 休止:40 計8:30
<掛かった費用>¥3160
<使用地図>地理院2.5万 石和/笹子

<地名の異称>三境→カヤノキビラの頭
<参照>新ハイキング誌 No.306 達沢山、蜂城山   No.354 達沢山、摺針峠  車窓の山旅・中央線から見える山 実業之日本社 山村正光氏 達沢山 p120  甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p218〜220
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(別記1)甲州方言よっちゃばれ、ホームページより。 郡内、国中
(別記2)国土地理院のホームページより。 京戸川扇状地
     地学ハイク写真帳のホームページより。 京戸川扇状地 中央京戸山、右達沢山。

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