登り出すと早やウグイスが鳴いている。木の芽もキブシが膨らみ始めた。イカル、シジュウカラ、エナガの声も聞こえる中、下社に着く。直登せず先ず蓑毛越迄行って見る。 多少上下あるもののほぼ等高線沿いの、しっとりした気持ちの良い道で、途中平野が大展望される。この道は"関東ふれあいの道"になって、日向1.5km、蓑毛2.2kmの道標があった。
蓑毛越より山頂へ向かう、78.03.12下って来た時は気が付かなかったが、6体の首無地蔵がカヤトの中にあった。その先に女人禁制の石碑もある。どろんことごろ石の道になり、果ては氷結の登りで9:34大山々頂へ、直ぐ藪を分けて北尾根に入る。ササが寝ており苦労する。突破してもぶかぶかに融け出した雪に脚を取られる。 |
水無の頭には不動尻への小さな道標と黄色ペンキの印があった。84.05.27私が下ったのはも少し先だった。水干の頭にも同じ標示で北尾根主脈、右大ツキ尾根とあった。913m送電鉄塔峰で食事、芝地にはシカの糞が一面だ。水干尾根を下る、右はアカマツと雑木、左はヒノキ。アカマツの大きな枝が落ち、幹から折れたのもある。帰って新聞を見たら、最近降った雪が重かった為という。各地で大分被害が出ているそうだ。
尾根が緩くなると道幅広く高さ30m位の手入れの良いヒノキの美林になり、樹間より札掛の家が見えて来た。布川沿いの丹沢林道に降り立ち、どろんこを歩き布川を吊橋で渡ると境沢林道に入る。81.05.03に泊った丹沢ホームの前を通りホーム経営の養魚場を見下ろしながら奥へと進む。ゲートより道も荒れて来ると車も通れない細道になり沢の出合で終了。右の沢に入る道が見付からぬ儘、地図上表尾根に突き上げるらしい沢の真ん中の尾根に取り付く。
↓行者ヶ岳の霧氷
シカの糞のある獣道だ。苦労の末展望の良い地点に出た。少し先に見えるピークに辿り着くと表尾根の行者ヶ岳の東峰だった。1.5kmに2:00も掛かった。南東に見える烏尾山に向かい歩き出す。 この辺表尾根で一番良い所らしいが、それ丈に道は赤っ禿で田圃の中を行くようだ。しかし南面の樹木の霧氷が見事だった。1羽のカラスしか居ない?烏尾山に着き、これで表尾根の山は一応踏んだ事となる。
急な烏尾々根を南下、戸川林道に出る。林道を更に南へ、途中並行する水無川を渡れば直ぐ大倉バス停だが、割と広い飛び石伝いでもう薄暗くなって来たのでおっかなく、戸川入口迄歩くことに。秦野の夜景を眺めながら下って行き、振り返ると烏尾山〜三の塔〜二の塔が黒々と連なっていた。 |
<コースタイム>出発5:55→伊勢原駅6:27→大山ケーブル6:57→下社7:42→蓑毛越8:17→大山9:34→水無の頭10:21→水干の頭10:51→札掛12:17→行者ヶ岳15:27→烏尾山15:50→戸川入口18:17→渋沢駅→帰着19:40
<歩いた距離>山道17km 車道14km 計31km
<行動時間>6:57→16:48 歩行8:50 休止1:00 計9:50
<掛かった費用>¥900
<使用地図>昭文社4万 丹沢 地理院2.5万 大山/秦野
<参照>新ハイキング誌No.301 境沢から新大日へ
81.10.10大山北尾根 84.05.27大山北尾根(2)
前へ
上へ
次へ
目次へ
青山白雲へ
リンクへ