青山白雲
  84.12.09箱根 海の平941.5m→三国山1101.8m→丸岳1156m
日曜日 快晴 単独 
  外輪山西部縦走 三国山:旧伊豆、相模、駿河国境 外輪山西部最高峰
<コース>箱根町→海の平→山伏峠→三国山→湖尻うみじり峠→長尾峠→丸岳→乙女峠→仙石案内所前

海の平→三国山→丸岳  小田原よりバスが箱根の九十九折りの渓谷に入ると、今年は未だ紅葉が綺麗だ。

 終点の箱根町から車道少しで妻とOLで歩いた事のある、旧東海道石畳道に入る。静かだが滑りやすい。

 駒ヶ岳の見える苑地ではモグラの穴が沢山見られた。カンアオイやミヤマシキミの赤実等を下草にスギ林より涸沢を横切り、上下する内やがてOLコースと別れ急登、緩やかになると稜線に出た。

 幅10mの刈払防火帯を北上、南下には芦ノ湖ゴルフ場、西は芦ノ湖スカイラインが沿う。

 941.5m三角点のある海の平は一面カヤト原だった。富士とその左に愛鷹あしたか山が連なる。料金所が見えるが、有料道路とは湖尻峠以外交わる事は無かった。

 終始左に富士右に芦ノ湖と対岸の駒ヶ岳を望見しながら草原、樹林と変化に富んだコースだ。

 ↓海の平より富士
海の平より富士  カヤトの草原には来春開花という赤い花蕾を付けたアセビの中木が、数本づつ固まって彼方此方にあるのが中々見事だ。

 山伏峠はスカイラインのレストラン(山伏茶屋)のある手前か、1035m峰先か判然としない。ウメモドキの実が沢山散っている。

 ブナ、ヒメシャラ、アセビの大木が続くようになると、11:00三国山頂に着いた。樹林静頂だが北には芦ノ湖の上に金時山が見える。

 スカイラインも遠ざかり湖のボート、遊覧船の騒音もここ迄は微かで、只カラスが数羽喧しい。食事にする。車道が又近付く頃"深良用水がこの下を通っています"の表示がある。江戸時代に作られた取水口が湖に見えた(別記)
 ↓海の平より神山と駒ヶ岳
海の平より神山〜駒ヶ岳  この辺で硫黄臭がしたり、箱根温泉ボーリング会社所有地の看板もある。湖尻峠手前の高みにはベンチもあり、車道が乗越す峠とその先のハコネザサの草山が良く見える。

 峠で会ったハイカー達は岩波へ下りて行った。草山に登ると芦ノ湖先に形を変えて、駒ヶ岳等中央火山の眺めが素晴らしい。

 特に神山最後の爆発で露出した溶岩柱という、冠ヶ岳が大きく突き出ているのが見られる。(別記)

 ↓海の平より双子山と屏風山
 草山と樹林のコースは更に続き、長尾峠より又ブナの中を15:00丸岳に着いた。巨大な電波塔が2っも在る。仙石ゴルフ場を下に駒ヶ岳、北に金時山、しかし靄って来て富士山は殆ど見えなくなった。

 北面の道は雪2〜3cm。沼津営林署の樹木案内板があり、イボタノキ、ナツグミ等・・・ヒメシャラが実を一杯付けていた。乙女峠からは急なゴロ石の急降になる。この石は旧碓氷道の名残だそうだ。姥ヶ茶屋バス停は出たばかりとて仙石原迄歩く。

<コースタイム>出発5:55→小田原駅7:22→箱根町8:20→海の平9:16→山伏峠10:06→三国山11:06〜11:43→湖尻峠12:50→長尾峠14:31→丸岳15:03→乙女峠15:43→仙石バス案内所16:30→帰着19:15
<歩いた距離>山道24km 車道3km 計27km
<行動時間>8:20→16:30 歩行6:40 休止1:30 計8:10
<掛かった費用>¥2460
<使用地図>昭文社 箱根観光図  日地 箱根  地理院2.5万 御殿場/関本/裾野/箱根
<地名の異称>湖尻峠→ 深良峠 乙女峠→御厨みくりや
<参照>新ハイキング誌 No.347
      78.10.22明神ヶ岳〜明星ヶ岳(外輪山東部)
      80.07.06金時山(外輪山北部)

<参考>
1.深良用水:箱根外輪山を掘り抜く安斎忠雄氏
2.箱根山:早川由紀夫研究室ホームページより 箱根山

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