青山白雲
  84.11.23奥多摩 大塚山920.6m→日の出山902.3m→麻生山794m
金曜日、勤労感謝の日 晴 単独
<コース>古里こり駅→大塚山→日の出山→麻生山→五日市駅

 二つのガイド記事を参考に初冬の奥多摩を駅から駅へ歩いた。8:17古里駅よりダンプの行き交う青梅街道を西へ向かう。材木店より左折、石仏分岐を左、寸庭橋で多摩川を渡る。派手ではないが紅葉と渓谷の調和が良い。又石仏あり、横の石段を登ると廻ってきた車道を西へ、大塚山入口の道標、右へ下り小橋で寸庭川を渡る。二俣右を行くとスギ林の右下に越沢こいさわの瀬音を聞く緩い登りだ。小沢を二つ横切ると左への良い道を見送り休憩舎に出る。岩登り練習で有名な越沢バットレスがあり、何名か居たので大塚山への道を聞くが判らない。

大塚山→日の出山→麻生山

 右手に神社があるので、これが目指す鉄五郎新道らしい。尾根を南へ向かう。急登の末アカマツの点綴する岩場に出ると、雲取山が見える。9:54広沢山着、展望は無い。北へ古里への道が下っていた。ほぼ平に進むと大塚山の巨大な電波塔や御岳山男具那峰等が見えて来た。直進は通行止北の捲道を行く。丹三郎尾根よりの道と合わさり幅広くなる。大塚山は広い山頂だが騒がしく景色も良く無い。少し南へ下るとベンチがあり、静かで明るい林の中で玄米パンとコーヒーで食事。

 一服後出発、道は彼方此方分岐し森林浴コースの道標もある。御岳の山上町に出るとケーブルから吐き出されるハイカー、観光客の雑踏に巻き込まれる。日の出山と大岳山の道標の付け方が悪く(日の出山方向見えにくい)山と言ってもごちゃごちゃ紛らわしい町中とて、話しながら行くと見落し易い。大勢のハイカーが右往左往しているので日の出山々頂は止め捲道を行く。そこには品の良い初老の御夫婦が歩かれていたが、観光客姿でケーブルより脚を延ばした感じの弱々しい足取り。私に気付き道を開けて下さったので挨拶して先へ。
 ↓金毘羅尾根より麻生山
金毘羅尾根より麻生山  幾つか支尾根を乗越した末、日の出山東南の肩に出る。この分岐より約10kmの金毘羅尾根が始まる。養沢、松尾分岐と過ぎると捲道と別れ麻生山に登る。展望は無いが静かで食事と昼寝しばし。

 この先鞍部より岩場を経た送電鉄塔の所より南が良い。戻って次のピークも鉄塔でここは360°だった。大岳山が左右に長々と尾根を引き、麻生山が近くに立派だ。東は白岩山が西北に大崩落を見せている。白岩山迄行ってみるが肝要に降る道辺りで金網柵となり通行止だった。紅紫の美しい実のツルリンドウを見る。

 スギの枝打ちで登られている方あり、御苦労様ですと声を掛けると、御邪魔様と返って来た。先程の御夫婦が歩いているので又先へ行かして貰う。ハイカーは何人か追越しただろうが私の後姿に気付いたか、先程お会いした方ですねと婦人に声を掛けられる。追越したのに一本道でと不思議に思われたらしいので、途中展望の良い脇に登り休んでましたと答える。良く歩かれますねというと、こんな格好でと照れる男の方に、道が広いし大体平らだから大丈夫です、お気を付けてというと、御二人大きな声で有難う御座いますと言われた。

 この先も展望良さそうな送電塔ピークが二つあり。金毘羅山は捲き五日市街道が見え出すと道幅は林道並みとなる。ツツジやツゲの大木が沢山植っている。ノハラアザミ、リュウノウギクが咲く。五日市駅で獅子口屋製のワサビとサンショウの実の佃煮を求める。ここのワサビはそれ程辛くもなくとても美味い。

(追記)あれから22年余の歳月が経った。06現在、武蔵五日市駅は立派な駅ビルになったが、獅子口屋は今もそこで営業と聞く。(静岡にて)

<コースタイム>出発5:55→古里駅8:17→広沢山9:54→大塚山10:20→麻生山11:52〜12:20→金毘羅山14:14→五日市駅14:50→帰着16:40
<歩いた距離>山道22km 車道3km 計25km
<行動時間>8:17→14:50 歩行5:30 休止:50 計6:20
<掛かった費用>¥1900
<使用地図>昭文社5万 奥多摩  地理院2.5万 武蔵御岳/五日市
<参照>新ハイキング誌No.348 鉄五郎新道(早坂氏) 日の出山→金毘羅山(大平氏)

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