青山白雲
  84.10.14大菩薩 大峰1410m→水無山1139m尾越おごし1098.9m
日曜日 晴 単独
<コース>猿橋駅→上和田→大峰→水無山→尾越山→上平→猿橋駅

大峰→水無山→尾越山  宮地山の東隣の藪山に登る、前回より藪は一部で展望も良かった。大峰は82.04.25雁ヶ腹摺山より辿って来てここより時間切れで南に下山した山だ。猿橋駅で大月駅発のバスを捕まえ終点の上和田で降りる。

 民宿上和田荘の案内板を頼りに、集落内の急坂をくねくね登って行く。上和田荘先の青屋根の家脇の畑より山道になり山の鼻に出る。この尾根が水無山に至るらしいが、その儘良い道を歩き続ける。

 雑木林より沢に出、道不明になるが対岸を探すと、沢と並走する良い山道を発見これを登る。気持の良いスギ林だ。沢も涸れる頃幼木帯になり明るくなった。

 ゲンノショウコ、アカソ、ヤマセリ、タムラソウ、ミズヒキ、チジミザサ、ツリフネソウ、ノコンギク、ナギナタコウジュ、ノブキ、ヌスビトハギ、コヤブタバコ、ヤクシソウ、セキヤノアキチョウジ、キンミズヒキ、フシグロセンノウ、センニンソウ、ミソハギの花々。

 沢を離れた道はじぐざぐで尾根に取り付くと、東方の展望が素晴らしい。奈良倉山〜権現山の長大な尾根、それとの谷間遥か下に上和田集落が小さい。

 ↓大峰より奈良倉山〜麻生山〜権現山と上和田集落
大峰より奈良倉山〜麻生山〜権現山と上和田集落  ミヤマママコナとコシオガマが多くなる。日当り良いせいかセンボンヤリが50cmもの穂先に2cm位の閉鎖花を付けていた。他にシラヤマギク、イヌヨモギ、ヤマニガナ、ナンブアザミ、リンドウ、ヒヨドリバナ、サラシナショウマ、ハナイカリ、ヤマハハコ等々。

 ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、ミズナラ等の紅葉がここ標高1300mより上で始まっていた。カンタンがルールールーと鳴く、数少ない秋の虫だが山では割と聞かれる淋しい鳴声だ。

 これより藪、深城よりの北尾根に辿り着いた小平地では、大峰の尖鋒が高々と仰がれた。後100m余だが道なし藪の苦しい急登を続け、11:40山頂へ、牛の寝通り〜奈良倉山〜権現山の彼方に唐松尾山〜飛竜山〜雲取山。そして三頭山、大岳山等。遠く水晶山もあの特徴のあるガレで識別された。

 ↓尾越山より扇山〜百蔵山
 ヒレのある面白い葉のフクオウソウが見られた。記憶を辿り少し奥へ、小社がありここより南下。オヤマボクチ、アキノキリンソウ、ヒメヒゴタイの花、オクモミジハグマ、ヤマボウシ、ツリバナの実。西沢の頭より時間がなく下山したが今日は先へ行く。

 赤テープ頼りに尾根の南側樹林中を歩く。ギンリョウソウ、シュロラン、ミズナラ等。13:05水無山、北西が見えた。大峰が近くで見事だ。この先アカマツとモミの大木が点綴する好もしい所で富士や三っ峠が見えた。

 センブリが路上を塞ぐ位咲いていた。尾越山は捲道だが直登、道標にSHCや、おいらく山岳会等の記名が見られた。少し先へ出ると扇山が良く見え、捲道に戻る。コウヤボウキ、ナガバノコウヤボウキの花、オトコヨウゾメとコバルトブルーのサワフタギ?の実。ウルシの紅葉。瀬戸分岐を過ぎ金竜寺への直進路は判らぬ儘良い道を下山、バス停へ、上平と言う集落だった。

<コースタイム>出発5:55→猿橋駅8:21→上和田8:57→大峰11:40〜12:10→水無山13:05→尾越山13:40→上平15:22→猿橋駅16:11→帰着18:15,br> <歩いた距離>山道12km 車道1km 計13km
<行動時間>8:57→15:22 歩行5:25 休止1:00 計6:25
<掛かった費用>¥2380
<使用地図>地理院2.5万 七保/大月
<地名の異称>尾越山→麓山 2.5万図の大峰は誤り→泣き坂の頭
<参照>新ハイキング誌No.329 大峰〜尾越山
      甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p112〜113

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