青山白雲  84.09.30南大菩薩
 宮地山1112.7m大垈おおぬた1190m→セイメイバン1006.2m
日曜日 晴 単独
<コース>猿橋駅→田無瀬たむぜ→宮地山→ショウジ峠→大垈山→セイメイバン→桜沢峠→遅能戸おそのうと→大月駅

宮地山→大垈山→セイメイバン  大月駅よりのバスは途中猿橋駅に寄り、桂川に架かる日本三大奇橋の一つと言われる猿橋が並行するバス道よりチラッと眺められた。最近改築されたという。(注1)バスは山峡の細道を"夕空晴れて"のメロデイーを流しながら行く。これが鳴っている区間は自由乗降出来る。

 田無瀬下車、葛野かずの川沿いに北上先で奈良子川沿いになる。ミンミンとツクツクが鳴いている。82.04.25雁ヶ腹摺山→大峰と来て暗くなる頃歩いた道だ。行手に宮地山が見える。静かな林集落へ入り上下の後、薬師堂で車道に戻る。未舗装の林道を登って行くと300mでじぐざぐの山道に入る。

 迂回してきた林道を右少しで用沢と菅沼を分ける峠に出た。子牛が3匹見詰める柵に沿って尾根を登る。畑地を抜けると割りと良い道になる。じぐざぐの旧道?と直登路よりなる道だが、蜘蛛の巣と草薮そして薬莢が散見する。ヤブサメが鳴いている。

 見られた花々、ツリフネソウ、フシグロセンノウ、ヤクシソウ、アキノタムラソウ、ヒキオコシ、アキノキリンソウ、レイジンソウ、ツルボ、ツリガネニンジン、シラヤマギク、コウヤボウキ、センボンヤリ(秋型)、オクモミジハグマ、カシワバハグマ、サジガンクビソウ、オオバギボウシ(実)。アカマツの大木が見事。
 ↓セイメイバンより宮地山 遠くに麻生山〜権現山
セイメイバンより宮地山 遠くに麻生山〜権現山  11:00宮地山東の肩に着くが、ヒノキが育って展望は無い。平らな山頂を西に行くと樹林の中に三角点を見る。展望は得られぬ儘ショウジ峠近くのカラマツ林の小草地で食事にする。

 樹間微かに雁ヶ腹摺山が見えた。これより尾根幅は広くなり一箇所伐採で西方が見えた。マルバダケブキが咲く。瘤を2っ越すと大垈山の東肩に出た。

 山頂まで行くが三角点は無いようだし展望も無く、ギンリョウソウを見るのみ。戻った分岐にはセイメイバン愛好会の指導標があった。これよりの南下は割りと良い道だ。ママコナ、サラシナショウマの花、そして本コース唯一の展望地に出た。宮地山が近くに、遠く麻生、権現、扇、百藏の山々。

 セイメイバンも樹林静頂。(注2)桜沢峠は壊れた祠がある。高の丸の捲道と思って行ったのがどうも畑倉に下って仕舞うらしく戻るが、ここでヤマグリを沢山拾う。帰って計ったら500gもあり茹でたら美味かった。遅能戸へ下る道も藪に悩まされた。

<コースタイム>出発5:55→大月駅8:25→田無瀬8:56→宮地山11:06→ショウジ峠11:19〜11:42→大垈山12:30→セイメイバン13:15→桜沢峠13:40→遅能戸16:10→大月駅17:15→帰着19:15
<歩いた距離>山道13km 車道4km 計17km
<行動時間>8:56→16:10 歩行6:15 休止1:00 計7:15
<掛かった費用>¥2420
<使用地図>地理院2.5万 大月
<参照>新ハイキング誌No.295 セイメイバン  No.329 宮地山
      甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p116

(注1)甲斐の猿橋は、岩国の錦帯橋、木曽の桟と並ぶ日本3奇橋の1。長さ31m、幅5.5mのさして大きくない木橋だが谷が31mと深く、橋脚が建てられない為、両岸から張り出した4層のはね木によって支えている。
        (参照、大月市ホームページ
(注2)セイメイは安倍晴明、バンは鉱脈。かつて周辺では鉱脈堀が行われ、陰陽師の力を借り鉱脈探しをしたのではという説。尚、晴明はこの山で憤死したとのこと。(山の名前で読み解く日本史 青春出版社 谷有二)
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