青山白雲  84.07.29奥多摩 浅間嶺903m→月夜見山1147.0m
日曜日 晴 単独
<コース>五日市駅→北秋川橋→時坂峠→浅間嶺→藤原峠→風張峠→月夜見山→小河内峠→奥多摩湖→奥多摩駅
 暑さの中奥多摩に出掛けるが、下山迄誰にも逢わなかった。有料道路を横断したが土砂崩れで通行止になってここも静かだった。そして全山エゾハルゼミの大合唱。

浅間嶺→月夜見山

 コオニユリ、ヤブカンゾウ、ヤマユリ、キツネノボタン、ウツボグサ、フシグロセンノウ、カワラナデシコ、タマアジサイの花、オヘビイチゴ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤブコウジの実等を見ながら時坂峠に8:52着。ミンミン、アブラ、エゾハルゼミが鳴く中、ザックを置いて北方の中の峰を目指すが、最初のピーク迄はどうやら行けたが藪酷く展望も無さそうなので引き返す。

 静かで涼しい3度目になる時坂峠より、杉林を平に行き林道上部に出る。オカトラノオ、タケニグサ、オトギリソウ、ジャノヒゲ、ネジバナそしてピー チュイ(尻上り)又チューチュリ オシー(尻下り)等綺麗な声の鳥が盛んに鳴く。林道終点に2〜3軒の掘建て小屋が建ちつつあり小瀬戸小屋と書かれてある。沢へ下り一軒家の脇を通る、庭には花は無いがクリンソウが群生、又沢山の花を付けたヤマユリが50本ばかりもあって見事だ。

 葉の形からサンカヨウと思われる大型の草あり。雨後のせいかガマガエル等3種見た。チョツ チョツ チョチー又ピッピ(尻上下)と鳴く鳥声に暑さを忘れる。10:14浅間嶺休憩所で食事、エゾハルゼミが鳴き通し。山頂に行ってみると樹林の中に浅間神社の小社があり、こんな所に迄例の"世界人類が平和でありますように"の標柱があった。オオバギボウシ、ヤマホタルブクロ、ヒヨドリバナ、ヤマオダマキ、ヤマアジサイの花々。

 ヒノキの低木帯になるとエゾハルゼミは益々多くなり、人の気配で道の両側よりザーッと飛立つ様は草原のイナゴ、バッタを思わせる。82.11.03妻と下山した浅間バス停分岐を過ぎてより未知のコースに入る。エナガ、イカル、ヤブサメが鳴く。2っのピークの中間を越す藤原峠、其の先石仏より直進は下山、鋭角に右折が稜線だが、藪っぽくなって来た。御林山は判らぬ儘次のピークで少憩、少しで有料道路に出た。
 ↓月夜見山より御前山
月夜見山より御前山  反対側の道を探り出すが凄い藪の急登になる。ムラサキシキブ、ノリウツギが咲き、アキアカネが飛ぶ中、奥多摩三山縦走路の良い道に登り付く。右少しで良い名称の風張峠だが、有料道路と接して何の風情も無い。

 レンゲショウマを見付ける、この花は群生しないようだ。ニガナ、エビガライチゴが多い。道は藪の為有料道を歩くと、行手に御前山の形が良い。

 月夜見山はそんな訳で逆よりいい道があった。山頂展望無いが手前で奥多摩湖、石尾根が眺められた。遠くでアオバト、ホトトギスが鳴き、アザミ、オミナエシ、ヤマムグラの花。15:00明るく小広い小河内峠に、ここより下山。水源林巡視道より水窪沢に急降水場で一服、湖岸道に出て3km余で小河内ダム。ここからの月夜見山は奥多摩三山に追加したい様な堂々たる山容だった。ダムは落差149m、観光客で一杯だった。

<コースタイム>出発5:55→五日市駅7:30→北秋川橋8:17→時坂峠8:52→浅間嶺10:14→藤原峠11:47→風張峠→月夜見山14:15→小河内峠15:00→奥多摩湖16:58→帰着20:00
<歩いた距離>山道25km 車道3km 計28km
<行動時間>8:17→16:58 歩行7:30 休止1:00 計8:30
<掛かった費用>¥2050
<使用地図>昭文社5万 奥多摩 地理院2.5万 奥多摩湖/猪丸/五日市

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