青山白雲  84.05.13大菩薩 小金沢連嶺→南大菩薩縦走
日曜日 曇 単独
<コース>塩山駅→裂石→上日川峠→石丸峠→狼平→小金沢山→牛奥の雁ヶ腹摺山→黒岳→白谷丸→湯の沢峠→大倉高丸→破魔射場丸→米背負こめしょいのタル→大谷ヶ丸→滝子山→藤沢集落→初狩駅

小金沢→南大菩薩縦走  裂石7:30出発、芦倉沢沿いの道をヤマブキ、ヤマツツジ、ヤマザクラ、オニグルミの花を見ながら登る。

 山道になると樹林の中でウグイス、ジュウイチ、シジュウカラ、キジバト、アオバト等の声は判るが、その他は鳴声を記録しておこう。

 ピー、キョキョ。ツッ、ピー(一本調子で早い)。チヽ、ビー(尻上り)。チョチ、チ、チ、チ(白気味のぱっとしない小鳥)。フイー、フイー、フイー。チータカ、チータカ。等々。

 タチツボスミレ、エイザンスミレ、キブシの花、そしてブナの巨木が現れ出すと上日川峠の車道に出る。車が一杯だ、喧騒の長兵衛小屋を素通りして石丸峠へ向かう。

 直ぐで大菩薩館の廃屋、これよりカラマツやシラビソの林を行く。林道を横切る地点に小屋平の表示があるが、急登した展望の良い所が本当らしい。これからの石丸峠〜狼平〜小金沢山が一望される。道は尾根を一旦北へ登りやがて東へ捲いて行く。

 10:11牛の寝/長峰へ乗越す笹の草原石丸峠に着く。79.12.02以来5年半振りだ。残雪が所々ある狼平で一服。これより苔むした原生林の登りになる。ヒノキ、コメツガ、シラビソ、ヤマグルマ、シャクナゲ等。

 倒木凄く林内がすっかり明るい所もある。'82台風のせいと思われる。ゴミで汚い小金沢山は通過、牛奥の雁ヶ腹摺山と川クルミ沢の頭は良い草原の山だ。ハリモミが見られる。チューチュワ、チューチュワ、チューチュワ、チュー(ヒガラ?)。ジュリ、ジュリ、ジュリ(後にエナガと同定)。
 ↓石丸峠辺のダケカンバとシラビソ
石丸峠辺のダケカンバとシラビソ  13:19黒岳着、シラビソの原生林もここ迄だ。白谷丸を左に捲き、前パスした草原の先のピークに行ってみる。

 丸い石のごろごろある白砂の地だが、ガスが去来して展望は不良だ。ヤマネコヤナギの多い道を急降湯の沢峠へ、コマドリが鳴いている。

 大蔵高丸、破魔射場丸、この辺のマツは皆多少枯れている。ミツバツチグリ、センブリ、アカネスミレ、コスミレ、ヒカゲスゲの花々そしてミヤマオダマキ、ヤマトリカブトの若葉。

 ↓狼平と小金沢山
狼平〜小金沢山  道の先々へと跳び獣道へと外れていった茶っぽい小鳥はカヤクグリか? 米背負いのタルの新緑は未だも少しだった。

 ユキザサが花芽を付けて伸びだし、ヤブレガサも沢山出掛かっている。シロバナエンレイソウは花と葉を開いている所だった。16:14大谷ヶ丸双耳峰鞍部に。北峰へ行ってみると、道はその先にもある。

 ブナ樹林の芝地で三角点の南峰より良い。アモウ沢乗越は蕾を付けたマイズルソウが群生。一帯はカラマツが新緑だ。ネコノメソウ、ツルカメバソウ、ハルトラノオ、センブリ等白い小花が多い。

 ↓雁ヶ腹摺ヶ原より牛奥の雁ヶ腹摺山
雁ヶ腹摺ヶ原より牛奥の雁ヶ腹摺山  鎮西池でビニール管より水を受けポットへ。神社の賽銭箱にノートがあり、5月5、6、7日と大分登っており、6日は新ハイキング相模原支部の方々も通過している。

 "50歳、日帰り、裂石〜初狩"と記入。滝子山は山頂パス、桧平尾根を急いで下山する。

 キケマン、イカリソウ、ヒトリシズカ、ニシキゴロモ、トウゴクミツバツツジ、クロモジの花。植林らしい2〜3mのマツが殆ど枯れている。やっと林道に出た頃は18:50で薄暗くなった。ここ藤沢集落では未だ自動織機の音がしていて、田には水が張られカエルが賑やかに鳴いていた。

<コースタイム>出発4:30→塩山駅6:55→裂石7:30→上日川峠8:57→小屋平9:22→石丸峠10:11→狼平10:27→小金沢山11:23→牛奥雁腹山12:01→黒岳13:19→湯の沢峠14:13→大蔵高丸14:39→破魔射場丸15:15→大谷ヶ丸16:14→滝子山17:23→林道18:33→初狩駅19:13→帰着 22:00
<歩いた距離>山道31km 車道4km 計35km
<行動時間>7:30→19:13 歩行10:00 休止1:40 計11:40
<掛かった費用>¥2570
<使用地図>昭文社4万 大菩薩  地理院2.5万 大菩薩/笹子/大月
<参照>79.06.02〜03 南大菩薩縦走
      79.06.24    雁ヶ腹摺山→小金沢黒岳
      79.08.12〜14 湯の沢峠
      79.12.02    大菩薩→小金沢連嶺縦走
      82.02.07    コンドウ丸→大谷ヶ丸

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