青山白雲
  84.04.29道志 倉見山1256.2m→杓子山1597.6m鹿留ししどめ1632.1m
日曜日、天皇誕生日 晴 単独
<コース>東桂駅→発電所→倉見山→相定そうじょうヶ峰→向原むかいはら峠→杓子山→鹿留山→門原→東桂駅

倉見山→杓子山→鹿留山  79.11.03三っ峠東稜に登る時利用した富士急行、東桂駅に5年振りで降り立つ。今日はここより倉見山に登り、杓子山、鹿留山を経て戻って来る予定。倉見山は西の倉見へ下ったのと、宮下の神社より登る資料のみ。私は発電所辺りから取り付こうと思う。鹿留北稜は複雑で案内記も無い。

 桂川を渡り川に沿って行く、鹿留発電所に隣接する園地にはサクラが満開で見事だ。山王神社を経てじぐざぐ登って行くと、送水管上端より三っ峠が素晴らしい。立入禁止の標識から奥へ、藪の中に境界標石と赤テープ頼りで登ると、やがて北尾根に達し小道があった。

 NHK-TVANTを過ぎ掘割状の道が断続、白テープに導かれる。ウグイスやシジュウカラの鳴声、そしてぽんぽんいう音が絶えない。(後で判ったが鹿留射撃場からのものだった)

 アカマツが多い、そしてキブシ、クロモジ、ダンコウバイ、コブシ、マメザクラ、ヒカゲスゲ、キジムシロ、イカリソウの花々。ウグイスカグラは蕾だ。


  ↓倉見山より三っ峠

倉見山より三っ峠

 尾根は明るくボサ藪も大した事無いが、道は良くなったり踏跡になったりで、仕事道を左右に幾度も分ける。下草で多いのはニリンソウの若葉だ。尾根が右折して痩せる所から倉見山が高く見えた。この先左折すると広平頂で長閑な1080m峰だ。この先倉見山直前で左の杓子山の稜線間に富士がくっきり現れた。
 ↓倉見山より富士の山焼き
倉見山より富士の山焼き  8:57倉見山、富士方向と三っ峠が良い。この先のピークからの富士はもっと良いが、次の相定ヶ峰で少し西の尾根に足を延ばすと休憩適地がありここで食事、伐採の為展望も良い。

 富士〜三っ峠、足下に富士吉田市〜桂川沿いの町々が展開。三っ峠は圧倒的なボリュームで写真2枚がやっとだ。

 富士山では裾野で方々に煙が上り、間も無く上少ししか見えなくなる。東富士演習場辺りなので煙幕かと思うが砲声はしないし、先程からのぽんぽんは後ろの方だし訳が判らない。笹も出る藪となりテープ頼りに迷い迷い行く。ノジスミレが多い、ミツバツツジは未だ蕾だ。

 向原峠からテープは終り岩が多くなる。岩頭のピーク1292mは180°で倉見山、尾崎山、大野山等北東近くの特徴のある山々が見えた。ネズミサシが多くなる。ツツピー、ジャージャーと鳴くコガラ、澄んだチピー、ツピーと鳴くヒガラ等が可愛い。杓子山、鹿留山北面には未だ残雪が見られる。
 ↓鹿留山のブナ
鹿留山のブナ  1150m辺でもフキノトウを見掛けた、ブナの樹が出現、イワカガミと亜高山の雰囲気になると大明見よりの道を合わせ少しで12:27杓子山頂に着く。6人の年配男女のパーテイーが居た。車で不動の湯迄入り登ったという。あの煙は山焼きだそうだ。我々山屋には残念だったがそれでは仕方なかろう。

 この人々と別れ鹿留山へと向かう。キスミレを2株見付けた。鬱蒼としたブナ、ミズナラの巨木が立ち並ぶ鹿留山頂も今は葉が無くすっかり明るい。良い林相の中を北へ、境界石頼りの道は、何時しか西向きとなりそれも途絶え藪となり引き返す。

 北への尾根の踏跡を見出しこれを下るが、藪で判らなくなり沢の源頭を2回ヘズり伐採地に出た。カラマツの稚樹が植林されネットが被せてあった。下方左に沢沿いの、そして右等高線沿いの林道が見え、藪を遮二無二分け大沢沿いの林道に下りる。一日中ぽんぽんやっていたのは鹿留射撃場で、そこから駅へと戻る。

<コースタイム>出発4:30→東桂駅6:53→発電所7:05→倉見山8:57→相定ヶ峰先9:14〜9:42→向原峠10:11→1292mP10:47〜11:10→杓子山12:27〜13:45→鹿留山13:25〜13:45→林道16:34→東桂駅17:21→帰着20:00
<歩いた距離>山道15km 車道5km 計20km
<行動時間>6:53→17:21 歩行8:30 休止2:00 計10:30
<掛かった費用>¥2860
<使用地図>地理院2.5万 河口湖東部/都留/富士吉田/御正体山
<地名の異称>倉見山→高叉たかざす
<参照>甲斐の山山 小林経雄氏 p24〜27

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲  リンクへ