青山白雲
  84.04.08 御坂黒岳1792.7m黒駒釈迦ヶ岳1641m
日曜日 晴 単独              芦川右岸、鳥坂峠迄。
<コース>河口湖駅→三っ峠入口→新御坂峠→御坂黒岳→府駒山→黒駒釈迦ヶ岳→黒内の頭→鳥坂峠

御坂黒岳→黒駒釈迦ヶ岳

 4月に入っても山々の雪は深い。トンネル手前の三っ峠入口で男性とバスを降りる。八王子からで黒岳から主脈を行ける所迄という。随分じぐざぐの峠道だがミズナラ、コナラ、アカマツの多い明るい雑木林で、富士の展望を楽しみつつ登れ退屈しない。
 ↓御坂主脈縦走路 黒岳付近
御坂主脈縦走路 黒岳付近  81.05.25以来3年振りで峠に登った。稜線の雪は80cm位か? 10:15黒岳着、2人で立った儘お握り等を食べながら山の話の後、彼と別れ踏跡の無い北へと下りる。

 大木は無いがブナの純林だ。尾根幅は広いが、木の空いた直線状の所が町村界らしい。樹間に釈迦ヶ岳が高い。

 すずらんの頭を過ぎると林道の越すどんべえ峠、主脈が節刀ヶ岳まで見通せる。西に下るとスズランの原生畑があるらしい。峠の先から北の展望が良くなる。下を通る林道をイタチが横切って行った。これよりボサが少し煩いが明るい落葉樹林と草地もあり良い尾根道が続く。大して展望の無い府駒山を過ぎるとヒノキと樹に纏わり付くサルオガセが多い。

 ↓すずらんの頭より 破風山〜節刀ヶ岳
すずらんの頭より 破風山〜節刀ヶ岳  12:27黒駒釈迦ヶ岳着、360°の大展望、特に南東真近に大きく黒岳が見事だ。富士が主脈の向うに上半身を出している。

 山頂は露岩が多く東西に長いもので、中央に2体の丸こい石仏があった。ポカポカ陽気とて食後暫し昼寝を楽しむ。

 12:54出発、道標より左折急降、黒内の頭手前の小ピークからの釈迦ヶ岳は、急角度のピラミッド型そして北面のガレと南面の断崖を見せ、この山の眺めでは一番の方向と近さだと思った。黒内の頭で奈良原峠への道を分け左折、この先の平頂でもテープに注意して左折、イリブキ峠は上芦川への道が下りている。

 ↓釈迦ヶ岳より黒岳
釈迦ヶ岳より黒岳  これより道は手入れされ歩き易くなる。平頂で又々左折すると十字路の西峠に立つ。

 南展望の良い小ピーク、次北展望の良いNHK-ANTのあるピークを越すと、鞍部より1106.5mのピークでは北東に神座山が大きい。薄暗い鳥坂峠に15:40で予定通り終わった。

 トンネルバス停で甲府行きのバスは未だ1:30もありここは陽も射さず寒いので丁度来た芦川行に乗り暖かい鶯宿おうしゅくで降りて待つ。

 この山間の集落には未だ春の気配は無い。戻って来たバスに乗り、トンネルより甲府へと下って行く。葡萄や桃畑が多くなり笛吹川を鵜飼橋で渡る頃には、夕暮れとなり遥か彼方に南ア、鳳凰三山、地蔵岳のオベリスクが金色の空にはっきりと見えた。
 ↓黒内の頭より釈迦ヶ岳
黒内の頭より釈迦ヶ岳 <コースタイム>出発4:30→河口湖駅7:23→三っ峠入口7:51→新御坂峠9:12→黒岳10:15→釈迦ヶ岳12:27〜12:54→黒内の頭14:06→鳥坂峠15:45→鶯宿16:30→甲府駅18:25→帰着21:00
<歩いた距離>山道18km
<行動時間>7:51→15:51 歩行7:10 休止:50 計8:00
<掛かった費用>¥5790
<使用地図>地理院2.5万 河口湖西部/東部
<地名の異称>府駒山→御座山 鳥坂峠→上芦川峠、天神峠
<参照>甲斐の山山 小林経雄氏 p226〜228

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