山峡の停留場、阿寺沢入口でバスを下車、鶴川沿いの道へ下りる。集落で対岸に渡り少しでキャンプ場、ここより山道を登る。 　道はやがて無くなり通り易い所を急登の末10:10稜線に出た。少しの畑があり良い道が幅広尾根を西に向かっている。快適に緩く登って行くと、伐採により南方が見え権現山が大きい。 　展望の良い1098mピークで食事、北に三頭山が長大な笹尾根を右に引き、奈良倉山南尾根より派生した坪山が目の前だ。これより道は無くボサ藪と植林の境を行く。1207mピークからは、奥多摩三山が笹尾根の彼方に見えるようになる。奥秩父、大菩薩そして樹の間越しに富士や三っ峠も・・・

　12:17大寺山着、78.03.26奈良倉山から南下した時は只通過したが、少し東へ出ればここも良い景色だ。低い笹薮を急降、ミズナラの落葉を踏み尾根は何時しか岩稜となり、コメツガ、アセビそしてイワカガミが多くなる。西はカラマツ越しに良く見える。三っ森の最高ピークからは桂川を下に富士が左右に山々を従えている。尾名手峠で今日初めて指導標を見る。

↓奥多摩三山(三頭山、御前山、大岳山） 　ジグザグで麻生山へ、樹林の山だが今は明るい。これよりはほぼ平、扇山分岐より5分で権現山へ。 　下がった大牟礼権現社から浅川峠への道は、廃道と言われているが綺麗に刈払いされ歩けるみたいだ。北方展望地で一休み、77.11.23以来6年振りだがスギも育ち1.5〜2m位になっていた。 　玄房乗越より和見峠へジグザグの降下、峠より更に南の郷土山は山頂数本の松を残し全山丸裸、展望は素晴らしいが無残だ。直進棚頭50分とあるが、藪のようで時間も無くなって来たので峠へ戻り、和見集落へ下りた。折から上って来たタクシーの帰り車を捕まえられた。

＜コースタイム＞→出発6:11→上野原駅8:02→阿寺沢入口9:20→稜線10:10→1098mピーク10:54〜11:17→大寺山12:17→麻生山13:33→権現山14:38→和見峠15:26→郷土山15:35→和見16:54→タクシー、上野原駅17:24→帰着19:00
＜歩いた距離＞山道16km　車道5km　計21km
＜行動時間＞9:20→16:54　歩行8:30　休止1:00　計9:30
＜掛かった費用＞￥3890（内タクシー2100）
＜使用地図＞地理院2.5万　七保/猪丸/大月/上野原
＜参照＞甲斐の山山　新ハイキング社　小林経雄氏　p68〜69
　　　　　　新ハイキング誌No.278　末国氏　麻生山