青山白雲  83.10.30大菩薩 滝子山1610m→お坊山1430m
日曜日 曇後晴 単独
<コース>笹子駅→峰の山→滝子山→曲沢峠→大鹿峠→お坊山→棚洞山→入道山→笹子駅

滝子山→お坊山  笹子駅から歩き出し、82.02.07の時と違い中央高速をトンネルでなくも一つ初狩寄りの橋で横断する。

 北にこれから登る滝子山の山体が大きく、東南高川山、西笹子峠、南方鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸に囲まれて、良い入山の雰囲気を醸し出す。

 今日は滝子山、お坊山の夫々道記号の無い尾根を登降する計画で果して如何なるか、行けそうな所から入って見よう。

 大鹿川を渡り林道に出ると、山荘が在り少し先に良い道を見付ける。手入れの良いアカマツ林の中を、山荘を見下ろしながらジグザグ登ると送電鉄塔に出たので巡視路らしい。

 道はトウミと言うらしい鞍部に、直ぐ南に有る峰の山を往復。樹林小静頂。帰路に取る予定のお坊山東南稜が良く見える。トウミに戻り滝子南稜を目指す。

 ↓滝子山より 三っ峠 本社ヶ丸 御坂黒岳 黒駒釈迦ヶ岳
滝子山より 三っ峠 本社ヶ丸 御坂黒岳 黒駒釈迦ヶ岳  ヤクシソウ、ノコンギク、シロヨメナ、リュウノウギク、アキノキリンソウ、コウヤボウキ、リンドウ、ミズヒキ等が細々と咲いている。シュロランは花と実が同時だ。モミジガサが刷毛の様なふさふさの実を付けている。

 この他ムラサキシキブの鮮やかな紫実、オヤマボクチのたわし形の実。ミズナラ等の雑木林は登るにつれコメツガ、ブナとなりブナやカエデ科の黄紅葉が美しい。意外に良い尾根道だ。段々岩場も出て来るが案ずる程でもなく展望も恵まれる。イワカガミが多くなり、天然のヒノキも見られた。

 ↓滝子山より大谷ヶ丸 遠く破魔射場丸
滝子山より大谷ヶ丸 遠く破魔射場丸  9:47、滝子山p3に登り付く、p2の方が西方の展望は良い、p1(本峰)は北方が大展望。(1610m、三角点は東に下がった地点、1590.3m)霜柱のぐしゃぐしゃ道を北へ下ると鎮村宮に出る。

 改修され79.06.03ぼーふら沸く小池の水も飲める?らしくパイプで傍の造林小屋に引いてあった。

 カラマツ植林帯の中をズミ沢へ向かうと、大谷ヶ丸が立派だ。背丈のクマザサになるが道は確りしている。この藪の中でメギ、ガマズミ、マムシグサの赤実を見る。

 ↓滝子山よりお坊山東南稜
滝子山よりお坊山東南稜  山抜けを横断、ズミ沢に出た、廃屋の所で一旦沢に入る。やがて右岸の高みを行くようになるとナメ滝が現れ紅葉も綺麗だしうっとりする。

 指導標より北上、11:33曲沢峠へ、ゆっくり食事と昼寝。オッ立は樹林小静頂。大鹿峠手前の送電鉄塔は新しく立派になった。峠より滑る道を急登40分、お坊山p1に13:10到着。

 直ぐ少しで南東の1421m峰へ。センボンヤリ秋型、測ったら50cm以上ありふさふさの実といいその名ずばりだ。ヤブレガサその他の秋草も皆種を残してすっかり末枯れつつある。西方はマツの幼木帯で展望が良いが、間も無くボサ藪が酷くなる中、測量の切り開きのある棚洞山へ。

 しかし時計が狂っているらしいのを、メモと見比べ気付き下山を早める事に。入道山辺で西に下り大鹿林道に出た。丁度逢った軽トラの人に訊くと矢張り1:10もずれていた。山に入ると日常の束縛から開放される筈だが、記録の為に普段以上に時刻を気にするのは、皮肉だがそれが役に立った。

<コースタイム>出発4:20→笹子駅6:36→峰の山7:46→滝子山9:47→曲沢峠11:33〜12:04→大鹿峠12:24→お坊山13:10→棚洞山13:57→林道14:55→笹子駅15:43→帰着18:30
<歩いた距離>山道15km 車道6km 計21km
<行動時間>6:36→15:43 歩行8:10 休止1:30 計9:40
<掛かった費用>¥2000
<使用地図>昭文社4万 大菩薩  地理院2.5万 笹子
<地名の異称>滝子山→三っ森、三っ丸 曲沢峠→平っ沢峠 大鹿山→雨沢の頭 大鹿峠→天神峠
          お坊山:笹子称 トクモリ:田野称
<参照>甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p103〜105 p120〜123
      車窓の山旅 中央線  山村正光氏 p72、116
      78.11.03笹子雁ヶ腹摺山→お坊山
 

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲  リンクへ