裂石より1.5km北上、寺尾峠に五郎田より入る。道端に見掛けた花々、イヌタデ、オオイヌタデ、イタドリ、メイゲツソウ、ヤクシソウ、キクイモ、ボタンズル、ツユクサ、キンミズヒキ、ノコンギク、コマツナギ、ツリガネニンジン、ヤマハギ、ツリフネソウ。そしてイシミカワの面白い形の葉と実。蔓草のカラハナソウの雌株の実が木よりぶら下がっている。
五郎田で炭焼きの人に聞くと、行けるとの事。沢へ行く道があるので左へ上っておくれ、そうすると又国道に出るが右へ行く道は行止り、だから真ん中の段々を登って行く。と詳しく木片で道形を作って教えてくれた。国道と林道の真ん中を登ると、とても良いジグザグの峠道で手入れも良いので安心する。
この辺の花、ノハラアザミ、タイアザミ、キクアザミ、ヤマハッカ、キバナアキギリ、ママコナ、ヒヨドリバナ、ハナイカリ、ワレモコウ、アキカラマツ、ヤマハハコ。そしてセンボンヤリ(秋型)やツクバネの実。
右手からの尾根と合わさると藪になる、尾根は痩せ、北東よりガスった風が強い。重川の谷を挟み高芝山方面が見えた。ジグザグの道も定かでなくなりその内笹の中に三角点を見る(1696.9m三角点)。 ここでコンパスか地図を見れば気が付いたのだが、稜線を西へ向かっているとばかり思っていたのだが、実は藪を歩く内何時しか東へ向かっていたらしいのだ。 縦走路を探し右に下るが無い訳で、やっと飛び出した良い道で地図を拡げ思案投首中、夫婦連れが来たので聞くと何と丸川峠直下だった。
マツムシソウが咲き乱れている峠より、平らな良い道を北へ向かう。11:12やっと寺尾峠着、大分体力と時間をロスする。でも鬱蒼とした原生林は素晴らしく気持が良いので元気を回復。花々、ハナウド、ヤマトリカブト、キオン、オヤマボクチ、ヤブレガサ、クサボタン、ノブキ、ヤマオダマキ、ヤマヨモギ、ヤマホタルブクロ、フシグロセンノウ、ダイコンソウ、ミヤマナミキ、カメバヒキオコシ。 |
天庭峠は判らず通過、大沼の頭を大きく東へ捲く地点で山頂への道標あり。雨になって来たので地図を調べるのも厄介だし道が良いのですたすた歩く。良い雰囲気の六本木峠着、帰りはここから柳沢峠に出る予定だ。横手峠は横手山峠とあった。黒川山はこの辺の山の総称らしく古くは横手山と言ったそうだ。
カラマツの植林が行われ、山仕事の人々を見掛ける鶏冠山南面を行く。下の方幼木とて明るく草花も見られる、トモエシオガマ、カワラナデシコ、バライチゴ。東肩を越し少し下ると岩峰となり、13:00狭い奥の院に到着、この辺奥秩父の三峰山妙法ヶ岳に似ている。戻って見付けておいたトタンの作業所で雨宿り食事にする。
六本木峠に戻り柳沢峠への道へ、緩い下りの原生林。ブナ、ミズナラ、イヌシデ主体にヒメシャラ、モミ、イタヤカエデ、トチノキ等の大木が寄り合いその豊富な樹相には感嘆する。柳沢峠の切り通しに出ると煩い車の道だがバスは廃止されたので8km余を下るしかない。炭焼の人に会ったので、上の方藪で丸川峠に出て仕舞ったと話すと、そうかいとビックリした風でもない。地元の人ももう峠とは縁の無い生活なのだろう。
<コースタイム>出発4:30→塩山駅6:54→裂石7:30→五郎田7:55→丸川峠10:45→寺尾峠11:12→六本木峠11:57→横手峠12:23→黒川鶏冠山12:58→六本木峠14:08→柳沢峠14:50→裂石16:30→帰着19:40
<歩いた距離>山道20km 車道9km 計29km
<行動時間>7:30→16:40 歩行8:40 休止:30 計9:10
<掛かった費用>¥3640
<使用地図>昭文社4万 大菩薩 地理院2.5万 柳沢峠/大菩薩峠
<参照>甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p86〜89
#柳沢峠〜丸川峠の展望に就いては次回参照。
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