青山白雲
  82.12.12奥秩父 帯那山1370m→水ヶ森1553.1m→鳥屋山1382.8m
日曜日 晴 単独
<コース>甲府駅→積翠寺→穴口峠→帯那山→弓張峠→水ヶ森→白張峠→鳥屋山→洞雲寺→塩山駅

帯那山  AM7:26甲府駅北口より積翠寺行きのバスに1人乗る。早朝マラソンや犬散歩の人々、武田神社に突き当たる。城を持たない事で有名な信玄館跡だ。

 これより信玄が生まれたという積翠寺は直ぐだ。車道を歩いて行くと要害温泉や古湯坊温泉への道を分け西沢川沿いとなり渡ると山道になった。雑木林を登って行くとリスが木からスルスル下りて来た。

 穴口峠着。直進は千代田湖に下り、右へと尾根道を辿る。アカマツ、クロマツ、ネズが多い。腐って判らない道標の十字路を直進する。しかし道は段々心細くなる。

 十字路右が尾根道だったらしい、苦労して掻き登る。やがて左より林道が登って来てこれより良い道が山頂迄続く。石仏分岐を過ぎると西側牧場の柵に沿う様になる。南ア、八っが大展望される。

 10:05帯那山着、刈られたカヤトの広々した草原だ。コンクリの元無線局利用の休憩所が在る。西は立木が邪魔だが、富士や奥秩父主脈は良く見える。此ここで食事の後北へと出発、三角点の奥帯那山はうっかり捲いてしまう。それ程特徴の無い所だった。これよりずっと東側を林道が並走するようになる。1410mピークで左より掘り割り道が上って来て水ヶ森直下迄続き、防火帯がこれに沿って付いていた。

 ↓帯那山より小楢山
帯那山より小楢山  1420mピークではコース第一の展望が得られ、しばし山座同定を楽しむ。南アは仙丈ヶ岳、八ヶ岳の前に茅ヶ岳、そして近間では曲岳、太刀岡山、昇仙峡の羅漢寺山のゴツゴツした岩肌等観てとれる。

 西遥か下では荒川ダムの工事中で、ブル、ダンプの騒音が上って来る。(その後能泉湖が出来たらしい)

 林道に接した弓張峠より一登りで水ヶ森へ、東遠くから見ると林道が横切って痛々しいが、ゴミの無い静かなる山だった。ここからは小楢山が形良くみえる。1535mピークで右折、黒平くろべら峠への境界尾根と別れ、小平地の右手尾根を行く。林道が越える白張峠を過ぎると北に一っ木山が堂々と見えて来た。

 ↓帯那山より茅ヶ岳〜曲岳 遠く八ヶ岳
帯那山より茅ヶ岳と八ヶ岳  14:14鳥屋山着、藪山ながら中々で、長い平頂の東端に三角点のある、好もしい所だった。瑞牆みずがき山が一っ木山に隠される外は主脈が一望だ。

 最高点の北奥千丈岳が最も堂々と見える所ではないか。案内記に拠ると北又は東に下り、東だと鳥屋観音に出るとある。

 北に少し下り東に折れてみた、尾根から沢への急降、下方に林道を見るうち山道に出た。そこには細長い岩の庇が道の上に被さり、地藏様と約30体の石仏を見出した。桑畠に出ると幾つかの仕事道を分岐しながら、洞雲寺バス停に下り立つ。八幡やわた山の長大な稜線が南に、そして振り返る今日登った帯那山頂は特徴が無く目立たない。

<コースタイム>出発4:25→甲府駅7:14→積翠寺7:40→帯那山10:05〜10:22→水ヶ森12:22〜12:46→鳥屋山14:14→洞雲寺15:28→塩山駅16:30→帰着19:30
<歩いた距離>山道18km 車道1km 計19km
<行動時間>7:40→15:30 歩行6:20 休止1:30 計7:50
<掛かった費用>¥3310
<使用地図>昭文社4万 奥秩父2  地理院2.5万 茅ヶ岳/川浦/甲府北部
<地名の異称>穴口峠→ツク坂 奥帯那山→甲ノ太 鳥屋山→戸谷山
<参照>山と渓谷79.04 太良ヶ峠〜帯那山〜千代田湖
    新ハイキング誌No.307 帯那山と水ヶ森
    歩く時代82秋号 鳥屋山
    甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p150〜152、穴口峠p160

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