青山白雲
  82.11.21大菩薩 大久保山1241.7m鞍吾くらご1047m殿平でんだいろ812.0m
日曜日 曇後晴 単独
<コース>大月駅→西奥山→馬立峠→間明野まみょうの→切目峠→大久保山→岡松の峰→小沢ドウミ→恵能野えのうの川→鞍吾山→殿平→藤沢→初狩駅

 大月より桑西くわさい行きのバスに乗り間明野で降りる積りだったが、日曜は運休だった。仕方なく約8kmを歩く。しかし車の余り通らない所と考え、金山峠への道より途中折れて馬立峠越えで入る事にした。この先欲張りコースを計画していたが陽も短く藪もあり大幅に変更した。

 浅利川沿いに北上、四国巡礼塔より中村川沿い西に向かう。人家も途絶え橋倉鉱泉への林道を分け戸沢への細道に入る。山間の小盆地に4〜5軒、都会人には桃源郷に見える。通り掛かった男の子に聞くと、僕の家の横からだけど家で聞いてという。中年御夫婦が出てこられ、峠へは前庭を通って裏から登るそうだ。野菜畑を経て雑木林を行くと猟師に逢う。間明野は直ぐ先から見える、尾根通しは無理という。しかし藪党には立派過ぎる道だ。戸沢の家が小さく見える頃、760mの馬立峠に着いた。百藏ももくら山が遠く霞んでいる。

大久保山  真木川へ下り間明野に8:30、金山神社の石段を登ると注連縄しめなわを張った大エノキが聳えていた。(注1)神社左の小沢沿いに登る。

 馬頭観音で道が2分するが先で合流、切目峠に着く、ここにも馬頭観音がある。反対側から恵能野川のせせらぎが聞こえる静かな良い峠だった。

 西北へ、その先890mピークで左折する、クリ、ブナ、イヌシデ、カヤ、イヌガヤ、ツガ、モミ等の落ち葉を踏み締めて行く。西南が伐採された所に出たがガスの中だ。10:08大久保山に到着、何も見えないが雑木の好もしい静かな山頂で食事にする。計画では南大菩薩の米背負こめしょいのタル迄行き、滝子山から鞍吾山へというものだが時間的に無理となったので2ヶ所ショートカットする。

 先がまるで見えないので岡松の峰にコンパスを振る。良い道は違う方向に外れて行くので引き返し、コンパスの方向に行くと道が現れて来た。笹薮が凄く雨ズボンを着ける。急登の末変り映えしない岡松の峰へ、ガイドでは展望良いらしいのだが。藪を急降笹の小沢ドウミの鞍部、ここを南下、荒れた道は小沢に下り、恵能野川へ向かう。先の台風で荒れており通り易い処を行く外ない。河原で一服していると晴れ間が出て、造林小屋を発見、そこより道も良くなった。

 82.02.07アモウ沢乗越より下りて来た道に出会い、見覚えのある竹林を乗越へ向かう。南の鞍吾山の稜線は地図でも100m足らずの標高差なので、アモウ沢と沼ノ沢らしいのを突っ切って掻き登る。1140mピークらしい所で良い道に出る。今迄の各地ロスタイムを大幅に取り返せた。東へと気持ちの良い道を歩いていると、大久保山が見えて来たが中々良い山だ。ガスも取れ北にに岡松の峰が尖っている。その向うに破魔射場丸が高い。

 13:56鞍吾山に着く。南に堂々と高い鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸の稜線を見ながら急降、何回か小瘤を捲き殿平手前と思われる所で右の捲き道と別れ左へ登ると、平地東北部に出たので右へ直登、三角点発見。風情のない山頂だった。一路藤沢へ下山、中央高速の騒音が聞こえ出すと、間も無く藤沢子神社の裏手に出る。∴の大スギ(注2)はどうにもカメラに入らない。静かな境内で一休み、大根や柿を吊るしはたの音する藤沢の集落を抜け初狩駅に向かう。滝子山頂は終始雲中だった。

<コースタイム>出発4:25→大月駅6:20→四国巡礼塔7:22→馬立峠8:18→間明野8:30→切目峠8:47→大久保山10:08〜10:30→岡松の峰11:28→小沢ドウミ11:50→道合流13:10→鞍吾山13:56→殿平15:00→子神社15:32→初狩駅16:04→帰着18:20
<歩いた距離>山道15km 車道10km 計25km
<行動時間>6:30→16:00 歩行8:30 休止1:00 計9:30
<掛かった費用>¥1740
<使用地図>昭文社4万 大菩薩  地理院2.5万 笹子/大月
<参考>新ハイキング誌No.305 大久保山
       甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p118〜121

(注1)間明野 金山神社 エゾエノキ 根回り4.32m 目通し3.5m 高さ12m
(注2)藤沢  藤沢子神社 ∴スギ  根回り11.45m 目通し6.3m 高さ45m

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲   リンクへ