白地に灰色がかった小型犬が私達に従いて来た、手を出して呼ぶと知らん振りだが、歩き出すと又後をトコトコ、小社と御地蔵様のある時坂峠は休むに良い所だ。どこか行っていた犬は腰をあげて歩き出すと現れた。
雑木の平らな道は又林道に、件の犬は横を擦り抜け林道を下りて行った。こんな光景が以前あった様な気がする。そうそう78.12.10丹沢三の塔に行った時、蓑毛から同じ振る舞いの犬が居たっけ。
御前山〜大岳山大展望地に出る。林道も終り山道は先程の滝から来る瀬戸沢の源頭で、小屋がありクリンソウが群生していた。ひとしきりゴロ石道を登ると、秋の陽に輝く紅黄葉の雑木林となり山歩きの幸せな一時となる。11:10賑やかな浅間嶺山頂に着いた。鞍部に休憩所、WCがあり小広い芝地になっている。東へ一登りでサクラのある展望峰。三角点は西峰だ。栗御飯の昼食に。
この日一番の展望地に出た、三頭山〜御前山〜大岳山の奥多摩三山、奥に雲取山、天祖山、七つ石山等の都県界尾根の山々。御前山の中腹には随分の高み迄延々続く湯久保集落には驚く。突然鎌を持った浮浪者風の臭い異様な男が来たので、身構えたが向こうから挨拶して過ぎた。
一本松は直下を捲きその先で南へ下山、数馬下集落で林道に出て、形の良い三頭山をカメラに収め丁度来たバスに飛び乗る。浅間尾根は昔、南秋川に道無き時代荷馬が通ったそうで、馬頭観音等石仏が多いという。
<コースタイム>出発5:55→五日市駅7:48→北秋川橋8:23→沸沢の滝8:48→時坂峠9:44→浅間嶺11:16〜12:10→林道14:40→浅間尾根登山口15:17→帰着19:00 <歩いた距離>山道12km 車道1km 計13km <行動時間>8:20→15:20 歩行5:30 休止1:30 計 7:00 <掛かった費用>¥4200 <使用地図>昭文社5万 奥多摩 地理院2.5万 猪丸/五日市 <地名の異称>浅間嶺→桧原山 <参考>小岩〜一本松〜 新ハイキング誌No.292
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