青山白雲  82.09.05奥秩父 黒金山2231.6m→乾徳山2031m
日曜日 快晴 単独
<コース>塩山駅→天科あましな→牛首のタル→黒金山→乾徳山→扇平→道満山→徳和峠→徳和→馬込→塩山駅

黒金山  天科下車、笛吹川を渡り青笹川の左岸沿いの道を行く。シナノナデシコ、ツユクサ、ミズヒキ、キンミズヒキ、ツリフネソウ、ノコンギク、アカソ、フシグロセンノウ、ゲンノショウコ、ヤマゼリ、ノブキ、ツリガネニンジン、キバナアキギリ、クサボタン、アキノキリンソウ、ナンテンハギ等の花をメモ。やがて道は2又になりつい確りした川沿いをその儘行って仕舞う。

 カワラナデシコ、キツリフネ、キンレイカ、シデシャジン、ヤマヨモギ、セキヤノアキチョウジ、カワミドリ、カメバヒキオコシ、ホタルブクロ、ヒヨドリバナ、ヤマハギ、タマアジサイの花々。トチノキの大木にシダや種々の草木が着生していた。

 台風No.15によるらしい山抜けに突き当たり2又迄引き返す。もう一本の道に入るが小沢で不明、尾根に掻き登りやっと青笹新道を発見、此の間1:30のロス。

 雑木林を登り続けやがて造林小屋に到達、水も流れている。これより上は大伐採地で新興のお花畑になっていた。ハナイカリ、キクアザミ、ヤマハハコ、マルバダケブキ、ヤマオダマキ、トモエシオガマ、タムラソウ等。

 これから登る黒金山、乾徳山の稜線が西に、東は遥かに大菩薩が展望される。
 ↓黒金山より 三宝山 甲武信ヶ岳 木賊山 破風山
黒金山より  牛首山を回り込む辺りよりの黒金山は、南東無残な大伐採だが堂々として立派だ。13:30牛首のタル着、ここまで道標皆無だった。踏跡植物オオバコはこんな所まで登っていた。

 これより亜高山の気配となる。奥秩父主脈の稜線を北に眺めつつ、シラビソ、オオシラビソ、コメツガ等の原生林の喘登が続く。

 この辺で初めてヒカゲノカズラを見る、スギの様な葉を地面に拡げて所々に根を出し、長い胞子嚢穂のうすいを直立させている。

 ↓乾徳山より黒金山 左は国師ヶ岳
乾徳山より  14:00黒金山へ、山波は西〜北、奥秩父最高点の北奥千丈岳〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳〜木賊山〜・・・下に深く切れ落ちる谷、常緑樹主体の黒木の原生林。

 時間が無いので5分後には惜別。樹林帯の平らな道が凄い苔生している。その薄暗い中にギンリョウソウが白く立っていた。抜けるとホツツジの咲く笠森山だ、

 ここからの乾徳山は尖って見える。岩場が多くなり鎖場で乾徳山頂到着。岩陰にイワインチンが可愛い。又鎖で下る。

 草原の扇平にはシモツケ、ヤマトリカブト、ヒメトラノオ、ウメバチソウ、コウリンカ、タチフウロそして何と言ってもマツムシソウの大群生が高原らしくて良い。振り返ると乾徳山が尖鋒となってのしかかるようだ。大平の頭も西方草原でマツムシソウが一面だった。林道を何回か横切ると道満山着。ミヤマママコナが多くなり徳和峠に出た。バス便の都合だと東に下りたかったが、今一頼りなくもう17:40だ、反対の徳和に決め馬込迄歩く。

<コースタイム>出発4:50→塩山駅7:26→天科8:34→山抜10:00→牛首のタル13:30→黒金山14:07→乾徳山15:29→徳和峠17:05→馬込18:15→帰着21:50
<歩いた距離>山道18km 車道3km 計21km
<行動時間>8:34→18:15 歩行8:40 休止1:00 計9:40
<掛かった費用>¥3290
<使用地図>昭文社4万 奥秩父2  地理院2.5万 金峰山/川浦/柳沢峠
<地名の異称>笠森山→笠盛山  乾徳山:1330年、恵林寺開山の夢想国師が座禅を組んだ山。恵林寺のいぬい(西北)徳和地籍にあたる。 車窓の山旅 山村正光氏 p102
<参照>甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p139〜142

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲   リンクへ