上日川峠は車道も上がって来て、小広く長兵衛山荘が在り人も多い。晴れていれば富士一望の筈。一休みの後日川尾根に入る、歩くにつれ段々藪っぽくなり倒木も多い。
砥山峠に出ると高原状で花が賑やかになる。ワレモコウ、オオバギボウシ、クガイソウ、コウリンカ、レイジンソウ、レンゲショウマ、オカトラノオ、ホタルブクロ、オトギリソウ、ウツボグサ、キオン、ノブキ、チダケサシ、キリンソウ、ママコナ、ヤマヨモギ、ウスユキソウ、ヤマハギ等々。
特に多いのはオオマツヨイグサ、コオニユリ、フシグロセンノウ、ヒヨドリバナ、ソバナだ。シラカバの混じったウラジロモミ、ブナ、等の林内ではキバナアキギリを見る。ガマズミが早や赤実を一杯付けていた。晴れていれば良いコースだが倒木多く精力を費う。
源次郎岳方面もこの調子では堪らないので、日川林道に下りて帰る事にした。中日川峠の二本木への道は頼りない、林道があると"新ハイキング誌"で見た記憶があり先へ進む。雨も強くなり稲荷寿司を2分で立ち食いする。11:30稚苗植林地に出た。三角点は見附けられなかったが日川尾根最高点1627.1m付近と思われる。
道が良くなり日川無線中継所に到達、柵内に入り軒下で一服させて貰う。直ぐで下日川峠らしいが確認の気力なく専用道で下山する。出来たばかりらしいのに各所で崩れ、軟らかい土が山となり恐々通過する。フジウツギ、ネジバナ、ヤマユリ、タケニグサ、シモツケ、イタドリ、メイゲツソウ、の花々、エビガライチゴ、イヌシデの実。変わった紫の花穂の草、後で調べたらカワミドリ(シソ科)で風邪、頭痛に効くそうだ。