青山白雲  82.07.04奥秩父 東御殿1487.0m→大烏山1855m
日曜日 晴 単独
<コース>塩山駅→中牧神社→大久保峠→東御殿→松霞乗越しょうかのっこし→大烏山→杣口→塩山駅

東御殿  笹子トンネルを抜けるとオオマツヨイグサの群生、ネムノキ等の花を見ながら6:54塩山駅着。杣口行のバスで中牧神社下車、少し戻り乙ヶ妻おっかずま入口の道標より入る。集落を行くと82.04.11登った小楢山が西に良く見える。

 牧丘町の名所旧跡案内板が多い。クマイチゴが道端に沢山実を付けている。焼却場迄の広い道が畑の中の細い舗装路になりそれも終って漸く峠への山道になった。モミジイチゴが黄色の実を下向きにたわわに付けており、片端から取って頬張る。アッサリした甘さだ。

 8:25平坦な樹林内の大久保峠着、これより北へと向かう。大久保山は尾根を行かずに楽な感じの捲道を取る。ガイドによると大きく捲き西南尾根を乗越す所に、馬頭尊があるとの事だが気付かず通り過ぎてしまった。

 カラマツ林より自然林の緩く長い登りを続け、北の鞍部に着いた。捲道は東に移るが岩塊の中を直登、石で囲われた祠を見て、低木を掻き分け9:34東御殿山頂着。測量の為西〜南が伐採されていた。

 西御殿は西を捲いて行く。棘のあるハリギリを見る。やがて東方伐採され黒金山〜乾徳山を初めて目にする。←馬止根場こんど→大烏山 の消え掛かった道標を見る。笹薮酷く尾根巾も広くなり苦労する。馬止根場山頂は僅かだが省略して進む。ここを過ぎると大烏山〜ゴトメキ〜トサカ〜黒金山と西〜北の山々が一望だった。サラサドウダンの花は散り掛かり、シャクナゲの蕾は未だ固い。12:36松霞乗越、東面大伐採だ。タラノキが多く、ツバメオモトも見る。

 12:58大烏山へ、今日はここまでと決めて大休止、しかしブヨが多くおちおち出来ない。勤め先の事務員さんに貰ったフマキュラーを染ませた虫除け紙ナプキンで露出部分を拭くと退散、小1時間は効いた。エンレイソウそして踏まなければ通れない位一杯のマイズルソウの花。しかし林内の植物だからこう明るく伐採されて仕舞ってはいずれ消え去る運命だろう。何の変哲も無い藪山だが"静かなる山"だ、しかしバス時刻が気になりのんびりも出来ず腰を上げる。
 ↓大烏山より黒金山〜乾徳山
大烏山より  一の萱より下る、樹林の中の苔むしたゴロ石の道だ。非対称の葉を着けたウワバミソウを見る。又西面伐採地に出た、東は巨木の混じる原生林だがいずれ消えて行くのか。

 ここでもキツリフネが陽光に生気無く咲いていた。前回(82.06.06)の山で若者に逢った時伐採の事を嘆いて見たが、仕方ないですよと、景色の良くなる方を喜んでいた。

 若者と言えば教わったチョゴリザの2デイバックを¥9000で誂えたが、3気室、2ポケットで背負い心地、出し入れ共とても使い勝手が良く日帰り、1泊程度の小屋泊まりならこれで良い。又最近ニッカーは止め作業ズボンにしている。急坂にはニッカーの方が歩き易いがどうもかっこ悪いので。^/^

 杣口林道に出る、杣口集落ではブドウやモモが実りつつあった。程なく来たバスは発車迄の20分、山好きの運転手が声を掛けて来て、国師方面や黒川鶏冠山などで話が弾む。杣口林道は焼山峠へ完通しているとの事だ。大烏山はあれと指差すのが今日登った山だとは一寸思えず、ここからはそれ程特徴の無い山だった。シラカバの皮は濡れても燃えるので携行すると良いと云われ、帰って82.03.22水松あららぎ山で拾ったダケカンバの表皮を試したら、成る程油が出て燃え易いみたい。

<コースタイム>出発4:20→塩山駅6:54→中牧神社7:23→大久保峠8:25→東御殿9:34→馬止根場11:53→松霞乗越12:36→大烏山12:58〜13:47→林道15:00→杣口16:36→塩山駅17:20→帰着20:00
<歩いた距離>山道12km 車道12km 計24km
<行動時間>7:23→16:36 歩行7:20 休止1:50 計9:10
<掛かった費用>¥3020
<使用地図>昭文社4万 奥秩父2(雁坂以西)  地理院2.5万 川浦
<地名の異称>東御殿→石ゼン 馬止根場→コンド、コンバ、鍋割 松霞乗越→メイクボのタワ 一の萱→お経窪のタワ
<参照>甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p142〜145
      新ハイキング誌No.301 末国氏  No.319 山口氏

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