青山白雲  82.06.06御坂 
   日影
雁ヶ腹摺山1155m雲母きらら1213.3m京戸きょうど1412.5m
日曜日 晴 単独
<コース>初鹿野はじかの駅→日影雁ヶ腹摺山→雲母山→京戸山→初鹿野駅

日影雁ヶ腹摺山  6:40初鹿野駅下車、中央高速を潜って登って行くと、家の造り等で往時を偲ばせる甲州街道の駒飼宿(日影集落)を通り、笹子峠への旧道を行く。ノイバラ、ニセアカシア、バイカウツギ、タニウツギ、スイカズラ、エビガライチゴ、ウマノアシガタの花々を見る。オニグルミは実を付けていた。キジが道に出ていた、旧道の静けさの象徴だ。

 ガイドにある林道に入る、ウグイス、ヤマガラ、コマドリ、トラツグミ、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ等を聞く。林道は又延びたらしく取付部分が判らず、密叢を掻き分け支稜線に辿り着きこれを登る。笹子峠〜雲母山が望まれた。

 主稜線に達し北へ緩く登ると平だが展望も何も無い日影雁ヶ腹摺山頂だ。戻って景色の良い所で弁当にする。この山域アヤメが多い。カヤツリグサ科のテキリスゲらしい面白い花穂あり。

 南下すると廃道に出る。一帯は高原状でヤマツツジ、コゴメウツギ、ヤマハタザオの花、鞍部より藪の急登少しで雲母山三角点あり。先へ出ると甲府の眺めの良い所があった。ヤブサメが暑苦しく鳴く。鞍部に戻り大伐採地の縁を行くが、枝降ろしで塞がれ歩きにくい。ヤグルマソウ、ヤマボウシが咲き始めている。漸く原生林に入り、エゾノタチツボスミレを見る。

 ↓甲州街道より日影雁ヶ腹摺山
甲州街道より  12:50京戸山稜線へ。南方向も大々伐採、京戸山三角点1412.5mは省略、手前の1430mピークで昼食にする。黒岳や釈迦ヶ岳が霞に浮かんでいる。ブヨが煩い。

 笹子方面より若い男性ハイカーが登って来た。話している内80.10.27鶴ヶ鳥屋山で逢った人と判り話が弾む。全国的に登っており北海道と東北の山を、連絡船を宿代わりにして片付けた等、お互いブヨを払いながらの立ち話2時間。この人の背負っていたデイパックが中々優れ物で後に購入して愛用した。

 この人と別れ、次の瘤で道が判らなくなり、支尾根に迷い込み沢に出る。急な尾根と沢、枝で歩けない沢など苦闘の末、漸く仕事道に飛び出す。クリ、シモツケ、ユキノシタ、マイズルソウ、マムシグサの花々。最後は散々だった。(1411mの三境手前のナイフリッジに出会わなかったので地図上の1487mの辺りで迷ったらしい。)

<コースタイム>出発4:20→初鹿野駅6:40→日影雁ヶ腹摺山8:50→雲母山10:34〜11:16→1430mピーク12:50〜15:07→仕事道17:00→初鹿野駅17:35→帰着20:50
<歩いた距離>山道9km 車道11km 計20km
<掛かった費用>¥2000
<行動時間>6:40→17:35 歩行7:20 休止3:40 計11:00
<使用地図>地理院2.5万 石和/笹子

<地名の異称>日影雁ヶ腹摺山→岩崎山  雲母山→ウンモヤマ 一帯は花崗岩。 花崗岩=長石、石英、雲母で構成。通称、御影石(神戸六甲山御影で取れる)車窓の山旅 山村正光氏 p118  京戸山→大明神山、地理の教科書で扇状地の説明に引用される、"京戸川扇状地"はこの山よりの下流。

<参照>新ハイキング誌 51/11
      甲斐の山山新ハイキング社 小林経雄氏 p219、222
      車窓の山旅・中央線から見える山 実業の日本社 山村正光氏 p80

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