ブナの新緑の良い季節を、夜行日帰りで丹沢主脈を縦走する。蛙の賑やかな中大倉へ、大倉尾根は5回目だ。途中電池を換えていると、やって来た2人連れも電池を切らしたというので予備を分けてあげた。 塔ヶ岳を過ぎる頃3:56朝焼けになり、ジュウイチ、ホトトギス、ツツドリ、サンコウチョウ等鳴き出す。今年はこれ等の渡鳥が少ない様な気がする。ゴヨウツツジの大木、アイボリの花が見事。オオカメノキ(ムシカリ)も咲いている。ブナ等新緑今が一番だった。
7:11蛭ヶ岳へ、私達数人の登山者が休息していると、掛け声も勇ましくパーテイが桧洞丸方向より急登して来た。髭面のリーダーが重いキスリングを背負わされ、顔面蒼白となりよろける者を、容赦なく太い棒でばんばん叩いたり、脚蹴りしたりする。
先輩の荷を更に乗せられ落として怒鳴られる者も。噂のしごきを目の前にして一同呆然となる。車座になり体操をし規律正しい様だが、これで山岳入部は減っているとか。
これより裏丹沢、姫次へ向かう。トウゴクミツバツツジの咲く中、桧洞丸、大群山が堂々と見える。やがて鬱蒼とした原生林の平らな道になる。フタバアオイが小花を付けていた。
キジバト、アオゲラの声を聞く。姫次からは蛭ヶ岳と富士が見える。77.10.10省略した黍殼山に登る。柵を2回越え山頂には雨量局があった。木陰で1:00ばかり寝る。