82.05.16 富士山ー側火山と樹海 船津口登山道〜富士林道〜精進口登山道〜東海自然歩道 日曜日 晴 前夜発日帰 単独 <コース>河口湖駅→富士林道起点→富士/精進十字路→精進/鳴沢十字路→長尾山→鳴沢/軽水十字路→鹿の頭→軽水/精進十字路→精進/東歩十字路→西湖入口→河口湖駅
2:08富士林道起点の三叉路に着いた、これより西へ向かう、幅も広くなり懐電を消し、針葉樹の脂の匂いの立ち込める中ひたすら歩くが、疲れて夜露の降りた草の上にシートを敷き横になる。しかし寒くて30分程で目覚め歩き出す。3:10樹林が切れ南方幼苗地となり展望が良さそうなので、少し風はあるがここで夜明けを待つ事にした。 寒いので辺りを歩き廻る中3:40東方が白んで来た、同時にカッコウ、ツツドリ、ジュウイチ、ウグイス、コマドリそれにキジの交響楽となり、4:00には朝焼けに御坂山塊が延々と霧の彼方に浮かんで来た。南アも未だ寝惚け顔だ(゚-゚)カラマツ、ウラジロモミの植林地でカラマツの新芽が瑞々しい。
標高1200mの樹海南端迄コケモモが見られ、ツマトリソウの尖った白の7弁花が可愛い。アセビも花を付けシシガシラが多い。低木主体のマント群落、草本主体のソデ群落等が林内の乾燥を防ぐという。10:23精進口登山道に戻りこれを行く。開拓道路を越すとユキザサ、チゴユリ、マイズルソウ、フデリンドウ、ウシコロシの花々。ミズナラが多くなる。 磁性熔岩の一片を拾いコンパスを当てると針が動く、これだから林内で迷うと危ない。(注)立看板に「命は両親から戴いた大切なものです、もう一度親兄弟のことをよく考えましょう。一人で悩まず相談下さい。富士吉田署」とあった。松本清張の小説で有名になり自殺の名所になったらしい。 "富士山原始林"といわれるこの一帯、1100年を経過してヒノキ、ツガを主体として樹齢300年のゴヨウマツ、モミ、ハリモミ、ソヨゴ、クロソヨゴ、アセビ等の低木が見られるという。割と明るいのは未だ常緑と落葉の中間であるためらしい。13:18精進道右折、東海自然歩道を行く、フジサンシキウツギ、トウゴクミツバツツジ等咲く中、騒々しい国道に出てバスに乗る。40km歩いた。
<コースタイム>出発20:27→河口湖駅23:27→富士林道起点2:08→仮眠2:20〜2:45→待機3:10〜5:10→富士/精進十字路(2合)6:22→精進/鳴沢十字路(1合)7:45→長尾山8:11→鳴沢/軽水十字路(独立樹)8:55→鹿の頭9:40→軽水/精進十字路10:23→精進/東歩十字路13:18→西湖入口14:40→帰着19:00 (注)地域によっては地盤自体が磁気を帯びているので、コンパスが正確に磁北を指さない。樹海は正しく北を指さない場所として有名だが、全く機能しない訳ではなく、部分的に磁北を指さない事があるるが、全体として殆んど問題ない。最新読図術p92より 山と渓谷社 村越真氏 PR→オリエンテーリングの第一人者による山で迷わない、迷った時にとても参考になる本です。←PR |