青山白雲  82.05.05   越前岳1507m愛鷹あしたか1187.5m
水曜日、子供の日 快晴 単独      越前岳=愛鷹山塊最高峰
<コース>御殿場駅→須山→黒岳→越前岳→呼子岳→割石峠→位牌岳→袴腰岳→愛鷹山→柳沢入口→沼津駅

愛鷹山  3年振りで愛鷹山に出掛けた。79.04.15あの時はお茶畑の新緑は少し早かったので、1月遅れの今月はよかろうと又同じ下山コースを取った。元気に先行する一家の話を漏れ聞いていると、御主人が以前登ったらしく、今日は奥さんと女の子3人を案内するらしい。良い天気ですねとお互いにっこり、子供達も張り切っている。

 行手に黒岳がこんもり高い。寄生火山だそうだ。今日は途中のバスでは自衛隊を見掛けなかったが、登りだしたら間も無く撃ち始めた。車道を2km、大沢沿いの林道に入る、山菜を採る婦人、蛇を捕まえた男、聞くと食用にという。皆地元の人らしい。小祠より山道へ、無人トタン小屋の愛鷹山荘を過ぎると、稜線に出た。

 まず右の黒岳へ向かう。富士、越前岳〜位牌岳そしてその間にある鋸岳のぎざぎざが凄い。鞍部の先にある三角点からは御殿場が一望だ。戻って越前岳への緩く長い道を登ってゆく。雑木のえぐれ道だ。北白ガレンが大沢へ急傾斜で大きく削いでいる。小頂の先は庭園状の"富士見台"この辺からブナが現れ亜高山の気配となる。

 少しで最高峰の越前岳、賑やかだ。先程の家族連れは疲れた様子も無く食事中。展望は西南が良く靄の中にも沼津の海が微かに見えた。

 今日は長いので食事を終わると直ちに出発。原生林の中の下り、サンコウチョウを初めて聞く。イワキンバイが所々咲いている。高場所尾根分岐の峰を過ぎ呼子岳着、ここより大岳への道を分けいよいよ難コースに入る。
 ↓富士、越前岳、鋸岳
富士、越前岳、鋸岳  割石峠よりの須津すど川への道は"装備の無い人禁止"の表示がある。岩場にはピンクの可愛いイワザクラが点々と咲く。雌花を付けたミヤマヤナギの小木が岩にぺったり張り付いている。

 この辺の岩峰は風当たりが強くこの様になったらしい。新緑はほぼ全山を覆っているがここでは未だ蕾が固い。鎖やガレ場の難所を幾つか登降、蓬莱岳や天狗畑の標示はあるが、鋸岳を示すものは無い。全体を指すのかも知れない。

 ↓馬場平の原生林
馬場平の原生林  14:25位牌岳。その先馬場平一帯の藪は又一段と激しくなったが、道形は確りしているので安心だ。

 ツツジ等の着生した見覚えのあるブナの巨木、霊気を感じる。ヒメシャラも径30cm位のものは赤褐色でつるつるして床柱の様だ。ホタルカズラ、ナツトウダイの花を見掛ける。

 愛鷹山を過ぎると海を見ながら下って行く。途中滑り易い藪の道だがやっと16:42林道に出て、お目当ての新緑茶畑を行くようになる。キョーン、キョーンと淋しげに鳴く鳥あり、後にキジと知る。どの本でもキジはケンケンと鳴くと書いてあるが、この哀調が一言添えて無い為大分前からほかでも聞いたのだが、長い事結び付かなかった。沼津駅で新茶67g¥1000を買い求め帰途に就く。

 ↓茶畑
茶畑 <コースタイム>出発5:55→御殿場駅8:02→須山8:30→登山口8:53→黒岳10:01→越前岳11:43→呼子岳12:33→割石峠12:42→位牌岳14:25→袴腰岳15:07→愛鷹山15:57→林道16:42→柳沢入口18:21→帰着22:00

<歩いた距離>山道19km 車道9km 計28km
<行動時間>8:30→18:20 歩行8:40 休止1:10 計9:50

<掛かった費用>¥3830
<使用地図>昭文社6万 富士/5湖  地理院2.5万 愛鷹山/沼津

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