快晴というのに甲府盆地に入ると靄っている。窪平でバスを捨て歩き始めると、行手に小楢山が峠を中心に左に幕岩のある西峰、右に東峰と双耳峰となり葡萄畑や桃畑の彼方に裾を広げている。 道標は付近の屋敷や神社等名所の案内に忙しく、果てはジャンボ鶴田選手の生家というの迄あり、肝心の山道は農家の人に尋ねて判った。
造林小屋の水場より父恋し道、母恋し道分岐を過ぎると明るいカラマツ林のジグザグになる。
小楢峠より山頂は15分余、雪を被った奥秩父核心部が、カヤトとシラカバの錫杖ヶ原の北に堂々と連なり、金峰山の五丈岩も良く判る。又八ヶ岳、南アそして白山迄ちらっと見えた。富士山も切開きより展望あり。疎林の下でゆっくりと休み11:30には出発する。