青山白雲
  82.01.24道志 高畑山981.9m→倉岳山990.1m→高柄山733.2m
日曜日 晴 単独     前道志主脈縦走 倉岳山=前道志最高峰
<コース>鳥沢駅→高畑山→穴路峠→倉岳山→立野峠→舟山→寺下峠→矢平山→旧大地峠→甚之函山→新大地峠→千足峠→高柄山→矢の目峠→矢の根峠→上野原駅

高畑山

 まだ薄暗い鳥沢駅に6:14下車、桂川を虹吹橋で渡り小篠貯水池より山に入る。振り返ると扇山が見事だ。沢を過ぎると地蔵分岐で左穴路峠、右へ行く。山腹をジグザグと次第に高度を上げると、突然西方が開け南アのあいの岳、北岳が白い。道は又下り隣の尾根に取り付いて急登、8:10高畑山に着く。
 ↓高畑山より富士
t高畑山より富士  大分以前に亡くなったと言われる高畑仙人住居跡だが、途中それらしいのがあったが山仕事の人の飯場様で良く判らない(注1)。跡を利用しているのかも知れない。

 富士方向がくっきり、休まず縦走を開始、天神山迄南方大展望。直ぐで穴地峠、その先オクビと言う芝地はアカマツを配し北が良く見える。

 8:54倉岳山、ここまで休んで無いので食事にする。奥多摩も丹沢も良く見え、霞が無いので平地の建物もハッキリ見えた。南東に急降、しっとり落ち着いた山道を行く。3回目の立野峠より奥道志好望地を過ぎると細野山は樹林平頂、しかしこれより左右展望を楽しむプロムナードコースとなる。

 特徴の無い鳥屋山を過ぎ景色に見惚れていると、向うより何かぴょんぴょん飛んで来た。大きなノウサギだった。立止まったが又歩き出したのでおいでおいでをすると、驚いたらしいがさして急ぎもせず引き返し左の藪へと入って行った。呼ばなかったらそのまま擦れ違ったかも・・・
 ↓麻生山〜甲東権現山、遠くに奈良倉山、手前に扇山
縦走路より  11:00舟山に急登、平頂を過ぎると道は尾根を外れ北の若杉植林帯に下る。小広い平坦地より寺下峠が見下ろされ、行手に矢平山が大きい。

 寺下峠とその先とも南方の見える芝地で、ハイカーが多い。10名位のハンターにも会った後、急登で矢平山へ、北の展望が良い。

 旧大地峠は左折だがうっかり直進、辿り着いたピークは1本松のある甚之函山だった。一服の後引き返す。この辺一帯痛々しく大伐採、ゆえに好望でもある。

 新大地峠よりはスギが成長した山域となる。千足峠らしい所を通過、13:45小祠のある平凡な高柄山に着く。そして矢の根峠(注2)より下山、鶴島に出ると天然記念物、ムクノキの古木が見られた。樹齢700年、根周り22mだそうだ。この山域大地峠以西がとてもよい雰囲気だ。

<コースタイム>出発4:16→鳥沢駅6:14→高畑山8:10→穴路峠8:34→倉岳山8:54〜9:20→立野峠9:46→舟山11:05〜11:31→寺下峠11:45→矢平山12:14→旧大地峠12:35→甚之函山12:40→新大地峠13:07→高柄山13:48→矢の根峠14:44→上野原駅15:30→帰着17:30
<歩いた距離>山道20km 車道6km 計26km
<行動時間>6:15→15:30 歩行7:20 休止1:55 計9:15
<掛かった費用>¥1330
<使用地図>昭文社4万 高尾/陣馬  地理院2.5万 上野原/大室山
<地名の異称>高畑山→高畑倉山、楢山 穴路峠→アナジ、アナシ=北西風のこと 立野峠→さす峠 寺下峠→塩瀬峠 矢平山→ヤダイロ、カンノキソウリ
<参考>甲斐の山山 新ハイキング社 小林経雄氏 p50〜53

(注1)高畑仙人に就いては、新ハイキングNo.361(67.02)の田中氏 、No.381(87.07)の小林氏の記事によると、当時73才の方で、猿橋に住んでおられたが、第2次大戦で1人息子が戦死、後を追うように奥さんも亡くなってから、ここに隠棲。娘さんが里に下りるよう頼んでも首を縦に振らず、この地で自由奔放に生きたという。
(注2)矢の根峠辺その後ゴルフ場の為道が変ったらしい。

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