青山白雲  81.12.06丹沢 山中湖→丹沢湖
日曜日 曇 単独
<コース>富士吉田駅→東電寮入口→三国峠→鉄砲木の頭→切通峠→高指たかざす山→パラジマ峠→大棚の頭→西丸→東丸→大棚の滝→尾崎→新松田駅
 ↓鉄砲木の頭より富士と山中湖
鉄砲木の頭より富士と山中湖  富士吉田発のバスで山中湖岸を行くと、水鳥が50〜100羽位ずつ群れているが、広い湖面に散らばらず各々長い列を作っているのが面白い。

 平野で下車予定だったが手前の東電寮入口で降りた。車中より三国峠入口の指導標を見つけたのだ。ここを登るとすぐ車道に出る。

 吹流しがあり見上げるとカヤトの鉄砲木の頭に数人の人影があり、ハンググライダーが降りて来た。持上げ用の幅広道がカヤトの中に附いている。これを登れば近道だが、彼等の注目の中を登るのも気恥ずかしく三国峠に回る。78.04.09に道志から山中湖一周でここに車で来た事があるが、今も静かな峠に8:38着く。

 登り着いた鉄砲木の頭の展望は第一級で360°火山灰地とカヤトそして大根畑?がある。若者達がグライダーを整えている。追風が一番良いのだが今日は僅かだが向い風との事。どちら迄と聞かれ丹沢湖と言うと驚く。ヒモシ峰は樹林静頂。次の高指山も西面はカヤト、西北に石割山が目の前だ。

 ここで気が付いたのは、送電線南すぐがその山頂だが、北にある三っの峰の方が高いのだ。(地図で調べたら、石割山1413.0m、大天狗1430m、小天狗1430m、日向峰1446m)石割山のみ有名なため、先入観で一番高いと思っていたが、ここから見ると単なる小瘤中の一番低いのに過ぎない。。

 この辺より東海自然歩道に入るが、熊出没注意の表示を盛んに見る。パラジマ峠は東伐採の為通行止だ。カヤトも無くなりブナ、モミ、クマザサ、痩尾根と丹沢らしくなって来た。ヤマグルマも見られる。
山中湖→丹沢湖  11:07大棚の頭直下に達した。79.05.05御正体山よりここに来て菰釣山へと向かったのだが、今日はこれを捲きその先水の木分岐より藪コースに入る。

 ガレて危ないのを過ぎると尾根通しとなる。スズタケは刈払いされ歩き良い。西丸を捲く地点より微かな踏跡を山頂へ、狭いが平で感じ良い静頂で山中湖が樹間より僅かに見える。ここで食事を終えた頃、1人の若者が登って来た。大棚の頭ですかと言う。大群山より菰釣1泊で来たとの事。送電線を目印にその先と教える。

 これより頼りない踏跡を下りた鞍部には微かに道が乗越している。少しで東丸だが特徴は無い。平坦部に出ると熊の糞らしいのが3っあった。伐採で南方展望良く一休みと腰を下ろし掛けた途端、北下の繁みでドスドスと大きな音がしてびっくり、熊に違いない。ぞっとしながら一目散に歩き出し何度も後ろを振り返る。道も判らなくなり遥か下に見える林道を目指し、植林と伐採の境目を強引に急降、荒れた沢に出る。渡渉を繰り返しながら14:00丹沢湖への林道に下りほっとする。

 これからの林道歩きは15kmもあり山靴では大変だ。軽トラックが大棚沢に落ちていた。大棚の滝は往復7分という事で、こんな所はもう来そうもないので疲れてはいるが見に行った。豪快な滝で観光化されてないのも良い。丹沢湖西端の立派な車道に出る頃はトップリと暮れ、500mの落合トンネルを抜け17:16浅瀬バス停に着くがまだ1時間ある。休む所も無いので更に湖を永才橋で渡ると、尾崎では休憩所があり黒い湖面を眺めながらゆっくり出来た。

<コースタイム>出発4:16→富士吉田駅7:16→東電寮入口8:00→三国峠8:38→鉄砲木の頭8:55→切通峠9:33→高指山10:00→パラジマ峠10:20→大棚の頭下11:07→西丸11:40〜12:15→東丸13:03→林道14:03→尾崎17:16→帰着20:40
<歩いた距離>山道14km 車道17km 計31km
<行動時間>8:00→17:16 歩行7:26 休止1:50 計9:16
<掛かった費用>¥1880
<使用地図>昭文社4万  地理院2.5万 御正体山/駿河小山/山北
<地名の異称>鉄砲木の頭→棍棒木の頭、後陣山 ヒモシ峰→大岩 切通峠→吉政峠 大棚の頭→要所小屋の頭、山神の峰

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