青山白雲  81.11.01 身延山 1153m
日曜日 快晴 妻と
<コース>身延駅→久遠くおん寺→大光坊→山頂奥の院→松樹庵→身延駅

身延山  4:59始発に乗る。寿司弁当を作り中央線車中で食べた。甲府で身延線乗換、盆地特有の朝靄の中を電車は走る。富士川の広い河原に沿う頃は身延山、七面山、笊ヶ岳等がクッキリ見えて来た。

 身延駅よりバス。旅館、土産店等建ち並ぶ中"三門"へ、焼失し明治に再建してより70余年の木造の大門だとの事。今年は日蓮上人700年遠忌おんきだそうだ。正面の急な石段を避け女坂を登る。甘露門を入ると見事な枝垂桜を見て、祖師堂に御参りする。

 ケーブルはロープの更新で動かない、それれでもと妻は言うので図らずも街姿で登る事になる。暫くは大杉の中の道を行く。所々ある墓所では信者の挿した南無妙・・・の札が一杯だ。杉の疎林にはマムシグサ、ナンテンの赤実、秋草はヤクシソウ、ノコンギク、アキノキリンソウ、ゲンノショウコ等の花々が終りに近い。樹はカヤ、イヌガヤ、モミ、イチョウ、コナラ等。ダンドボロギクの花が非常に多い(注)

 身延山頂より五老峰ごろぼう、大ガレの頭、毛無山、御堂平(富士は雲隠れ)   五老峰〜毛無山参照
山頂より

 "丈六堂"では尼さんから爽やかに「お早よう御座います」と声を掛けられた。"大光坊"の休憩所ではジュースで一服、これより尾根道となり杉の伐採地で山頂や七面山が望まれた。

 振り返ると毛無山の向うに富士が覗き、遥か下には富士川が流れている。道はジグザグで手入れが行き届き疲れない。

 12:00山頂、奥の院に御参りする。約200名の身延小学校の生徒達が登っており、住職の講話を聞いていた。毎年登るのだそうだ。弁当の用意を忘れたのでカメラタイム後まもなく七面山方面へ下山する。

 ↓信者の行列
信者の列  紅、黄葉の中の落ち着いた良い道だ。追分で七面山への道に別れ下りた伐採地辺りも又ヤマウルシ、ヌルデ、タカオモミジ、ツタの紅、イタヤカエデの黄等紅葉が美しい。"千年杉"と言われる大きな高い杉木立の道。林道を何度も横切りながら、"松樹庵"に着きお茶を戴き一服する。この辺ヒメノキシノブ、イノモトソウが多い。

 観光客で賑わう往来に出ると、白装束の信者が南無妙・・・と唱和する行列が続き、凄いカメラの放列だ。フォトコンテストらしい。15:00過ぎやっと食堂で親子丼にありつき、娘には御守りを買って帰る。

<コースタイム>出発4:15→身延駅8:38→三門9:06→大光坊10:35→山頂12:00〜12:22→松樹庵14:08→三門15:06→身延駅16:00→帰着20:00
<歩いた距離>山道11km 車道2km 計13km
<掛かった費用>¥14070(中、交通費10550)
<使用地図>地理院2.5万 身延

(注)ダンドボロギク(ベニバナボロギク):二次的に裸地化された立地にだけ生育し、他の植物が侵入して低木状の群落が再生する頃はとっくに消滅する。多量な種子生産、冠毛種子の広播分布、発芽率100%。(研成社、沼田真著「種子の科学」より)

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