青山白雲
  81.09.13丹沢 塔ヶ岳1490.9m→蛭ヶ岳1672.7m→桧洞丸1600m
日曜日 晴 前夜発日帰 単独     丹沢主脈→主稜縦走
<コース>渋沢駅(歩)→大倉→塔ヶ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→臼ヶ岳→桧洞丸→石棚山→西丹沢→新松田駅

 大倉辺でボツボツ来たが、山の中に入って大分降り出し合羽を着ける。道はエグレが酷く1mにもなる所もある。整備中だが、傾斜のまま敷いた砂利で滑り易く歩きにくい。時々見える秦野市の夜景が美しい。

 ランプがうっすら灯る尊仏山荘の在る塔ヶ岳に4:46着。明るくなって来た。わー、おわおーとアオバトの奇怪な鳴声がしている。竜ヶ馬場辺では親子連れのシカに逢う。思わず声を掛けると子供が首を伸ばしてこちらを見ていた。居た辺り迄行くと花を食った跡らしいのがあった。蛭ヶ岳迄11頭を見る。

 タイアザミ、シロヨメナ(ヤマシロギク)、ヤマニガナ、ヤマトリカブト、ハナイカリ、テンニンソウ、シラヒゲソウ、タムラソウの花々、ブナに着生しているのはイワギボウシの蕾らしい。不動の峰を過ぎると、枯木にコフキサルノコシカケを見る。ガレ場には必ずフジアザミが咲いていた。
 ↓枯れたブナに着生するギボウシやキノコ
枯れたブナに着生するギボウシやキノコ  8:20蛭ヶ岳着、晴れてきて遠くの山々が雲の切れ間より見え出す。79.07.23来た時はここでユーシンへ下山したが、その入り口には気付かなかったハウチワカエデの大木があった。これより主稜コースに入る。トモエシオガマ、アキノキリンソウ、モミジガサ、イワシャジン、ホトトギスの花々、バライチゴの実が大きい。あっさりした甘い味だ。

 臼ヶ岳辺りで塔ヶ岳1泊の若者と前後する。小屋は天候とオフのせいか他に1パーテイのみだったそうな。ブナはいよいよ大木になりヒメシャラも多くなる。先に行った若者に追い着くと、食べ物が足りなくなり力が出ないと言うので、調理パンを2つあげる。

 桧洞丸12:40、結構賑やかで往時の幽邃な面影は無いらしい。しかしそれを知らない私にとっては、南に緩やかに降る尾根を含め、ブナの明るい林内は気の休まる素晴らしい山頂だった。犬越路まで未だ大分あるのでここより最短路を下山とする。石棚山は三角点あるのみ、展望も特徴も無いコースを箒沢へ下る。

<コースタイム>出発22:20→渋沢駅23:15→大倉24:12→塔ヶ岳4:46→丹沢山6:25→蛭ヶ岳8:20→臼ヶ岳10:10→桧洞丸12:40→石棚山13:28→西丹沢15:10→帰着18:10
<歩いた距離>山道24km 車道6km 計30km
<行動時間>23:15→15:10 歩行13:40 休止 2:15 計15:55
<掛かった費用>¥1270
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 中川/大山/秦野
<地名の異称>桧洞丸:玄倉川側の呼称、道志川側では神ノ川にカモシカ多く此れをアオということから青ヶ岳と言う。

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