青山白雲  81.08.14/15奥秩父主脈縦走 
     笠取山1953m→唐松尾山2109.2m→飛竜山2069.1m
金/土 単独
<コース>塩山駅→広瀬湖→雁峠→笠取山→唐松尾山→山の神土かんど将監しょうげん峠→将監小屋泊→飛竜の大ダル→飛竜山→前飛竜→サオラ峠→丹波たば→奥多摩駅

第1日 8/14 金曜日 曇後小雨 雁峠→笠取山→唐松尾山→将監峠、将監小屋泊
 雁峠登山口は新地平だが近道という一つ手前の広瀬湖で下車、しかし道は荒れていて手間取り、新地平下車の連中と結局一緒になる。広川沿いの林道を緩く登って行くと霧雨になり傘を差す。やがて山道になる。

 この辺で見掛けた花々、アカバナ、ハナイカリ、マルバダケブキ、キオン、ヤマヨモギ、ヤマハハコ、ヒヨドリバナ、ホタルブクロ、ウド、フシグロセンノウ、ヤマオダマキ、オトギリソウ、ボタンズル、イタドリ、メイゲツソウ、ツリガネニンジン、アキノキリンソウ、タマガワホトトギス。

 11:00雁峠着、お花畑も霧の中だ。合羽を着け食事。主な花、クガイソウ、コウリンカ、マルバダケブキ、ヤナギラン、ハナウド、フシグロセンノウ、オオバギボウシ、コオニユリ、シモツケ、ソバナ、キンレイカ、オミナエシ、トモエシオガマ、ノコギリソウ、カワラナデシコなど。

 笠取山へ急登、ホツツジの淡いピンクの釣鐘型の花を沢山見る。キクアザミも割とある。ここと山の神土には遭難慰霊碑があった。笠取山は良く判らぬままガスの中を通過、東京都の水源として祭られた水神社への道を分けると胸迄の笹薮になるが道形は確りしている。黒槐くろえんじゅの頭を過ぎると花は無いがオサバグサの大群落になる。シラベ、トウヒ、コメツガ、カラマツ等の大木、地面は苔が一面、深山を雨の中ひたすら歩く。

 13:35辿り着いた唐松尾山は特徴の無い樹林でブヨが煩く直ぐ降りる。長い中腹道が崩れており苦戦する。縦走路、山の神土に出てほっとする。やや激しくなった雨の中14:40将監小屋に入る。

 ストーブで濡れた靴下を乾かす。同宿者は親子、単独等13名。夕食は丼山盛りの御飯、おかず5品、味噌汁で、味付けが美味い。和名倉山を目指すという若者と付近の山に就いて色々話す。和名倉山は三峰から登ったが敗退、今回三の瀬に車を置き明日、野宿覚悟で目指すという。小屋主は止めていたが私も行って見たい山だ。 79.12.31飛竜山は頂上に行っていないと話すと、私もズルして通過との事。直下に禿岩という大展望地があるせいかも。

第2日 8/15 土曜日 晴 将監峠→飛竜山→サオラ峠
笠取山〜唐松尾山〜飛竜山  4:30起床、夜中凄く降っていた雨が上って晴れた。5:00出発、

 縦走路は竜喰りゅうばみ山、大常木山の大分下をゆく捲道だが、第一級の原生林相でこれを見ただけで来た甲斐があった。

 小沢を横切る時タマガワホトトギスが沢山咲いていた。外にノコンギク、イワノガリヤス、マルバダケブキ、ウド、ヤマアジサイ。樹々はトウヒ、コメツガ、ハクサンシャクナゲ等。

 禿岩の眺望も今日はぱっとせず、未登の飛竜山頂を往復する。ハクサンシャクナゲを掻き分け15分樹林小平頂だった。バス時間調整の為前飛竜で大休止。この辺ブナを主体にヒメシャラ、ミズナラ等の林相も良い。ホトトギス、シュロソウ、オクモミジハグマ、ママコナ、フジカンゾウ、オカトラノオの花々を見る。サオラ峠より続々上ってくるハイカーと擦れ違い丹波バス停に下り立つと、そこは民宿、バンガロー、テントと丹波川で水遊びの人々で賑っていた。

<コースタイム>第1日:出発4:15→塩山駅6:54→広瀬湖8:45→雁峠11:05〜11:30→笠取山12:20→唐松尾山13:35→将監小屋14:40  第2日:出発5:00→飛竜山8:30→前飛竜9:05〜9:55→サオラ峠12:00→丹波13:20→帰着18:00
<歩いた距離>第1日:山道12km 車道5km 計17km  第2日:山道15km 車道1km 計16km
<行動時間>第1日:8:45→14:40 歩行5:05 休止:50 計5:55 第2日:5:00→13:20 歩行6:15 休止2:05 計8:20
<掛かった費用>¥6430(中、小屋代4300)
<使用地図>昭文社4万 奥秩父1  地理院2.5万 雁坂峠/雲取山/丹波

<地名の異称>雁峠(秩父側の呼称)→ツバクラノタル(甲州側) 笠取山→袴腰
(注)黒槐の頭の正しい位置は不明、「コンサイス日本山名辞典」では1920m峰、山と渓谷80.04では2024m峰。

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲   リンクへ