青山白雲  81.07.26 尾瀬沼→尾瀬ヶ原
日曜日 快晴 夜行日帰 妻と 新宿より会員バスにて
<コース>大清水→三平峠→尾瀬沼→尾瀬ヶ原→鳩待峠→戸倉

尾瀬  尾瀬にキスゲを見に行く。バスが説明不足で鳩待峠より原に出て余裕で帰る予定が、沼の方に持って行かれ帰りのバスは鳩待峠で待っているので早足強行軍を余儀無くされた。

 しかし快晴だし尾瀬の全容が見られて良かった。眠い目を擦ってこれを書いている。

 妻は新調のオーダー靴。22:00新宿より2台のバスは満員で発車、戸倉でマイクロバスに乗り換える筈が何の説明も無く、大清水迄持って行かれ歩き出して気が付き慌てる。どうしょうか考える。沼の往復か三平峠より鳩待峠への稜線を行く案、然し折角なのにそれでは面白くない。沼まで出て原を経る方が、距離はあるが平坦で楽だし駆け足ながら楽しめそう、コースタイムを調べると何とか行けそうだ。

 ↓尾瀬沼と燧ヶ岳
尾瀬沼と燧ヶ岳  トチノキ等の広葉樹の原生林にコマドリやウグイスの鳴く中、大勢の人々と一緒に三平峠へと急登。やや緩やかになると木道になり、峠を下ると樹間より沼が見えて来た。7:25尾瀬沼着、正面に燧ヶ岳の雄姿、アキアカネが飛び交う。

 一服の後南岸コースを行く、オオシラビソ(アオモリトドマツ)等の常緑樹が多くなり、ボートひとつ無い静かな沼を右手に歩く。コンフリーの様な大葉の草が沢山ある。皆無関心で通り過ぎるがこれがかの有名なミズバショウの花後の姿だった。写真集では花の時期ばかりだ。私も咲き残りが僅かありそれと知った。

 ↓下田代より燧ヶ岳
下田代より  ダケカンバ、コメツガ等の下にヤグルマソウ、ハリブキ等が咲いている。8:40沼尻ぬしり湿原着。ニッコウキスゲの群落となり人々もドッと増えて来た。

 ここと次の白砂湿原で見た花、ナガバノモウセンゴケ、トキソウ、コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、カキツバタ、クロバナロウゲ、ミツガシワ。そしてワタスゲ、チングルマの実。奥に見えるのはアズマシャクナゲか。快晴で暑くなって来たが爽やかな風のお陰で汗ばむ程度だ。

 ↓中田代より至仏山
中田代より  10:30見晴着、これより原へ、前方に至仏山、振り返ると燧岳、右手は景鶴山の稜線を見ながら歩く。

 ヒメシャクナゲ、キンコウカ、ミズチドリ、カラマツソウの花々。妻は高度と足痛に弱るが急がねばならない。

 オゼコオホネ、ヒツジグサ等の水草、そしてミズギボウシの花、余りに人が多く挨拶は草臥れる。休んでいると小さな赤トンボ、ハッチョウトンボが目の前に止る。男女2人が小さなごみ迄丹念に拾っておられる。小屋の人か公園の係か又はボランテイアか、国立公園で一番綺麗という尾瀬でごみは無い。

 ↓上田代より至仏山 上田代より
 中田代を過ぎるとキスゲは大群落になる。シラカバ、ハルニレの拠水林。池塘、其の中の浮島、これらを背景にカメラマンは忙しい。絵を描いている人もいた。

 12:40山の鼻へ、間に合いそうでほっとする、しかしそこにある植物園は省略だ。悪路を2人脚を労わりつつようやく鳩待峠に辿り着き、マイクロバスで戸倉へむかう。

<コースタイム>出発20:13→新宿22:10→大清水4:00→三平峠7:10→尾瀬沼7:25〜7:45→沼尻8:40→見晴10:30→山の鼻12:40→鳩待峠14:30→新宿21:00→帰着22:20
<歩いた距離>山道26km (中、木道17km)
<行動時間>4:10→14:30 歩行8:00 休止2:20 計10:20
<掛かった費用>¥20720(中会費\7800×2)
<使用地図>昭文社4万 尾瀬  
       地理院2.5万 尾瀬ヶ原/燧ヶ岳/至仏山/三平峠 5万集成図 尾瀬
<地名の異称>三平峠→尾瀬峠

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