青山白雲  81.05.25御坂
 節三郎岳1665.5m→御坂黒岳1792.7m→御坂山1596.0m
日曜日 晴後曇 前夜発日帰 単独  御坂主脈縦走  
  御坂黒岳1792.7m=御坂山塊最高峰
<コース>河口湖駅→河口〒局→大石集落→金堀山→大石峠→不逢あわず山→節三郎岳→御坂黒岳→新御坂峠→御坂山→旧御坂峠→とうの木/大幡八丁峠→清八峠→笹子駅

節三郎岳  AM3:30バス停、河口郵便局前に1人降り立つ。月光で富士が湖の向こうに朧気に見える。

 東が明らみ三っ峠等山々が見えて来た。早やキョツ、キョツ・・・と鳴く鳥あり。帰ってから調べたらヨタカらしい。

 ニワトリも鳴き出す。湖ではボチャンと魚の音、既に夜釣の人、釣宿より出掛ける人とこちらも早いものだ。

 大石集落を抜ける頃大木のてっぺんで鳴くカッコウがいた。この辺から見る毛無山は堂々と形が良い、しかしこの後大石峠から見ると十二ヶ岳の先っちょの小瘤でしかない。大渕谷沿いの林道を登るようになり、ヤブウツギの深紅色の花やウツギ、ラショウモンカズラを見る。

 登り口が判らず行過ぎ色々試し北上する1本を行く。巨大なサルノコシカケが枯木に着いていた。サンショウ、ノイバラ、タラノキとトゲの木がオンパレード。涸沢に逃げたり倒木を跨ぎつつ登る。葉を出し掛かったバイケイソウ、そしてエイザンスミレ、シロバナエンレイソウ、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジの花々。
 ↓大石峠より
大石峠より富士  6:50ようやく縦走路に登り付く。十字路になっており東少しが金堀山である事が判った。

 十二ヶ岳越しの富士が山頂に僅か雪を残して聳える。西方には節刀せっちょうヶ岳を望むがこの山への予定は止め、東へと縦走を始める。

 クマザサの中を行くとカッコウ、ウグイスの声、ユキザサ、クサボケの花。そしてイカリソウの繊細な造りの花を初めて見る。大石峠は小草原でウマノアシガタ、シロスミレ、スミレ等が群生していた。富士と反対側の黒駒釈迦ヶ岳が良い眺めだ。コマドリが近くで、ツツドリが遠くで鳴き、河口湖を右下に見ながら歩む。

 不逢山では真上の木でツツドリが鳴く、大きい声だ。オオバギボウシの新芽が沢山見られ、少し摘んで帰り茹でて貰ったらとてもおいしかった。マメザクラ、マイズルソウ、キスミレそしてクルマバツクバネソウの変った花、7枚の葉が放射状に出、4枚の葉状の萼、8弁の針状緑花。
 ↓大石峠より黒駒釈迦ヶ岳
大石峠より黒駒釈迦ヶ岳  節三郎岳、新道峠と過ぎ破風山は草の平頂、すずらん峠より主峰黒岳への登りになる。どこから見てもどっしり丸い山容の山で登りでがある。ブナが多くなる。パラパラ降り出す中、御坂山塊最高峰の山頂に着く。樹林の静頂だった。

 ここを過ぎるとムシカリの白花が一面咲いていて明るい。2人連れが大きなビニールに夫々何かを入れて、大切そうに持っている。山菜ですかと聞くとサルノコシカケというので、今朝のを思い出す。薬になるという。10:40新御坂峠着。小屋、ベンチあり、水場に行くが涸れていた。ジュウイチがピーピーと遠くから聞こえる。

 ヒッソリした旧御坂峠を過ぎても道は良い。北面大伐採だ、藤の木、大幡両八丁峠と過ぎ、雨が時々ザーツと来てレインコートを着け難所の捲道を通過。清八峠より泥だらけで下山、沢で洗い傘を差して笹子駅に向かう。

<コースタイム>出発21:07→河口湖駅3:11→河口〒局3:30→大石集落4:10→縦走路6:50→大石峠7:40→節三郎岳8:45→黒岳10:10→御坂山11:20→清八峠13:40→笹子駅15:50→帰着18:30
<歩いた距離>山道15km 車道19km 計34km
<行動時間>3:30→15:50 歩行10:20 休止 2:00 計12:20
<掛かった費用>¥2810
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖  
         地理院2.5万 笹子/河口湖西部/河口湖東部
<地名の異称>節三郎岳→中ッ頭山 新道峠→見付峠

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