青山白雲  81.04.12道志
   ブナダツマ1299m→菜畑うら1283.3m→今倉山1470.3m
日曜日 晴 単独             奥道志主脈西部縦走
 80.02.10に梁川駅よりブナダツマへ登り、東部を縦走した。今日は反対側の西部を縦走した。
<コース>梁川駅→立野峠→ブナダツマ→本坂峠→菜畑山→今倉山→都留二十六夜山→谷村町駅
ブナダツマ  6:10梁川駅より桂川の渓谷に架かる吊橋を渡る。通り掛かった釣師が山の頂上に展望台が在るようだがと聞くので、登ってないので判らないと答える。

 この辺の山その後登ったがその様な設備は認められなかった。後日登ってこれは多分ずっと西にある大桑山の最近出来た電波塔らしい。展望は前道志一だ。(84.02.11参照)

 この辺サクラはソメイヨシノが酣だ(東京は終り)。月屋根沢に沿って行くとタチツボスミレ、スミレ、ムラサキケマン、ヤマブキ等の花を見る。トラツグミの声を1〜2回聞く、そしてウグイスは全山下るまで続く。

 やがてカタクリをちらほら見掛けたと思う間も無く、対岸の斜面に一面大群生を見付ける。昔は片栗粉の原料にする位の雑草だったそうだが、今は盗掘から守り育てる貴重な物となっている。スプリング・エフェメラル(はかない春)の代表で、春咲終わるとすぐ枯れ翌年迄忘れられる。

 ユリワサビは目立たぬ花で群生、エイザンスミレは淡紫色の花を点々、ヒカゲスゲが乾いた所に、イワボタンが湿った所に咲いている。エンレイソウ、ヤブレガサ、オケラ等の若葉が出掛かっている。

 7:30立野峠着、この前のザレ箇所を強行突破するが、先も悪路で農家の裏手より街道に出る。無生野よりは棚の入沢沿いの林道を行く。三見の滝等道標が新しく立ち、迷いそうな所にも明大ハイキングクラブの道標があり助かる。サンショ平にも二十六夜山への道標が新しく、ブナダツマには消火器2ヶが備え付けてあった。
 ↓水喰の頭より今倉山 遠くに御正体山
水喰いの頭より  これより西部縦走開始! 高丸山に来ると、はるか今倉山が高く尖り気を引き締める。本坂峠は草地の展望の良い所だった。網張という鞍部はかつて霞網をはったらしい。雁ヶ腹摺・・・と同じだ。

 12:15菜畑山着、立派なあずまやあり、平頂で北は疎林、南の展望が良い。これより数パーテイに会う。交通不便な山なので皆麓の民宿に泊り1〜2山らしい。私のようなカモシカ山行は余り流行らない。アカゲラを見た。キツツキのコツコツは良く聞くが姿は初めて。大伐採が進み尾根歩きとしては気持ちが良い。

 今倉山東峰13:45着、展望は不良。西峰はカラマツ稚林の為南方展良。これより伐採も無くなり原生林に入るが、あの様子ではこれからも伐採は続くのだろう。西ヶ原は草原の峠だ、SHC井の頭支部の道標がある。
 ↓二十六夜の石碑
二十六夜の石碑  二十六夜山に15:20バテバテで辿り着いた。少し先に"二十六夜"と書かれた嘉永17年7月銘の石碑がある。この先御正体山の巨大な山体が南一杯に広がりコース一番の圧巻となる。

 道はやがて藪になり、断崖で引き返したりする内、下りついた所は都留ゴルフ場の外周道路だった。高さ30mを越すマツが沢山ある。気が付くと何時の間にかゴルフ場のど真ん中に立っていた。

 慌てた私は丁度通り掛かった小型ダンプの作業員に聞くと、入口迄お送りしましょうと言ってくれる。ゴルフ場を詳しく見たのは初めてで、一寸した斜面にはエスカレーターが付いている。親切な運転手は駅への道順迄詳しく教えてくれた、感謝。

<コースタイム>出発4:15→梁川駅6:10→立野峠7:30→ブナダツマ10:00→菜畑山12:20→今倉山14:00→二十六夜山15:30→ゴルフ場17:00→谷村町駅18:00→帰着21:00
<歩いた距離>山道26km 車道5km 計31km
<行動時間>6:10→18:00 歩行10:20 休止1:30 計11:50
<掛かった費用>¥1740
<使用地図>昭文社4万 高尾/陣馬  地理院2.5万 上野原/都留/大室山

<地名の異称>高丸山→岩戸の峰 本坂峠→道志口峠 水喰の頭→唐沢の頭 二十六夜山→立山   今倉山→盛里側:御座入ごぜり山、内題山  管野側:パラジマの頭  御座入山と呼ばれていたが、1938年頃より今倉沢の詰めに当たるので羽賀正太郎氏が命名。 甲斐の山山p41(小林経雄氏、新ハイキング社 )   菜畑山の山を"ウラ"というのは地元の呼称   二十六夜山の石塔西の集落、法能でかつて祭ったもの (甲斐の山山p46)  PR→ 甲斐の山山←PR

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