青山白雲  81.02.08天子 五老峰ごろぼう1618.8m→毛無山1945.5m
日曜日 快晴 単独     毛無山=天子山塊最高峰
<コース>下部駅→湯之奥→五老峰→毛無山→麓→朝霧高原→富士駅

五老峰  新ハイキング旧号のコピーサービス(注)というのがあり、62.4月号に"五老峰山から毛無山"というのを見付け取り寄せた。

 新しく開かれたハイキングコースで道標完備とある。しかし18年も前でそれ以来バックナンバーに登場していないので、余り当てにせず出掛ける。

 下部温泉下車、"信玄の隠し湯"の一つで、建並ぶ旅館は皆マイクロバスを持っている。ここに泊まって身延参詣が多いそうだ。湯之奥集落は数10戸の山里で、ここに在る門西家は重要文化財だ。

 ↓五老峰より七面山、手前は身延山、奥は笊ヶ岳
五老峰より七面山、身延山、笊ヶ岳  尾根を登る良い道があり、地図を見るとここから登れそうだ。伐採地を急登、終わった所1250m位か。遥か下に湯之奥集落が点となり下部川がその辺では広河原になっている。遠くには身延山、七面山、笊ヶ岳等が望見される。

 これより原生林の踏跡を探して行くようになり、ボサと倒木には毛無山迄悩まされた。雪も20cmある。五老峰は三角点不明、最高点1628mの間の南面にガレがあるらしいが判らない。

 ↓五老峰より左下下部川 右上富士川
五老峰より下部川、富士川  その先の大ガレは南が切れてコース唯一の展望だった。大ガレの頭に15:00辿り着く。錆びた指導標は微かに”右毛無山”と読めた。

 これ迄あったハンターの足跡が無くなると倒木も俄然太くなり、迂回に精力を費うようになる。木はモミ、ハリモミ、ツガ、ヒメシャラ、ツツジ等。

 樹間を透かして本栖湖の西南端がチラッと見えた。雪は50cmにもなり急登ではグロッキーで幾度も倒れ込む。

 ↓毛無山より
毛無山より  やがて藪越しに三角点櫓を見付けた時は、ボサ藪を掻き分け、こけつまろびつ山頂に飛び出す。ここは富士山の西からの最も優れた展望台で申し分ない。大沢崩れが真正面とてその凄まじい事。然しゆっくりしている時間が無い。無風無音、夕暮れ迫るなか名残り惜しいが又の来頂を期し下山に掛かる。

 差1000mの急降又急降、途中懐電使用となり18:10林道に出られた。歩いていると毛無〜雨ヶ岳をやり“東歩”で戻ったという青年の車に乗せて貰へ、終バスに間に合い助かった。

<コースタイム>出発4:15→下部駅8:25→湯之奥9:30→1250m地点11:10〜11:45→五老峰12:55→大ガレの頭15:00→毛無山16:20〜16:30→麓18:10→朝霧高原18:45→帰着23:00

<歩いた距離>山道9Km 車道7km 計16km
<行動時間>8:25→18:37 歩行9:40 休止1:00 計10:40

<掛かった費用>¥4680
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖  地理院2.5万 切石/精進/身延/人穴
<地名の異称>大ガレの頭→つつじ峠(トッケの転化) 毛無山→大方山(東麓の呼称)、栃代とじろ
<参考>甲斐の山山(小林経雄氏、新ハイキング社)p240〜244
<参照>身延山より見た五老峰〜毛無山

(注)2006年、他のページを見た方より問い合わせがあり、資料が見つからず新ハイキング社に電話しましたが、コピ−サービスは今はやってないそうです。

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