青山白雲
  80.09.28道志 杓子山→1597.6m鹿留ししどめ山→1632.1m石割いしわれ1413.0m
  日曜日 晴 単独
  <コース>下吉田駅→大明見おおあすみ→鳥居地峠→たかざす山→入大権現いりおおだす峠→杓子山→鹿留山→立の塚峠→二十曲峠→石割山→大平山→大出山→H M Fほてる・まうんと・ふじ入口→御殿場駅
  杓子山
 11月中旬の陽気という涼しさ、下吉田駅に降り立つ。78.01.01の時はここから歩いたのだが、今日は直ぐバスが来たので2km短縮、大明見より歩き出す。

 畦道にツリフネソウ、ミゾソバ、イヌタデ、アヤメ、ノコンギク、シラヤマギク、カワラナデシコ等咲き乱れる。右前方に形良い山は忍草しぼくさ山だ。あの時は不動の湯コースだったので今度は鳥居地峠経由にした。

 セキヤノアキチョウジ、フシグロセンノウ、キツリフネ、ヤマトリカブト、ナギナタコウジュ、サワギキョウ、シオガマギク、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ゲンノショウコの花々、又マユミ、フシグロ、マムシグサの実を見る。

 鳥居地峠はゴミで汚い、反対より林道が上がっていた。内野平野をこれから歩く山々がぐるっと囲んでいる。北に高座山が飯盛山の別称の様に御椀の草山で見える。ワレモコウ、マツムシソウ等高原の花が咲く。センブリも小さいが良く見ると美しい。9:10高座山着、360°ただ富士は雲中、周辺の山々も山頂付近はガスだ。しかし平野には陽が射して黄金の稲田が明るい。リュウノウギク、ウメバチソウ、タムラソウ、タチフウロの花。入大権現峠より合羽着用、10:35杓子山に着く、小祠がある。ガスで展望は無いが明るくノコンギクが一杯咲いていた。

 平らな庭園風尾根を行く。オケラ、トモエシオガマ、ヤマラッキョウ、ヒメヒゴタイ、シシウド、サラシナショウマ、レイジンソウ、ハナイカリの花々、センニンソウの実、花期の終わったテンニンソウが群生、ブナも多くなる。11:30子の神よりリュックを置き、鹿留山を往復する。ブナの巨木が林立する展望こそ無いが荘厳な雰囲気を持った山頂だった。戻って南下、石割山迄は大体藪だ。ガマズミが赤実をビッシリ着けている。オヤマボクチの花にアカスジキンカメムシが群がっていた。石割は雲中だが箱根、愛鷹が見え出した。 
  ↓フジアザミ
フジアザミ  12:50立の塚峠、小さな石仏にお賽銭が上げてある。今日の中一番感じの出た峠だった。近くに見える楢尾山は草原だ。一本松のある二十曲峠、西より林道、東も山肌派手に削って下より林道が迫っている。これより良い幅広道になる。ザレ場にフジアザミが王者の風格で素人カメラマンを満足させる。

 高圧鉄塔を2基過ぎるとある道標は石割山を過ぎた事を示している。オヤッと引き返すと、2ヶ目の鉄塔の脇に藪っぽい細道を10m登った所が山頂だった。しかしこうして迷っている内にガスが取れ大展望となる。山中湖に沢山の小舟が浮かんでいる。杓子山は相変わらずガスの中だが丹沢が見え出した。

 これより西へ緩く下る尾根道は“東海自然歩道”で、例の歩幅に合わず評判の悪い木道が多くなるが、明るい草原のプロムナードとなる。平野峠よりの道は、別荘業者が立入禁止にしていた。イモ山より大平山を見るとカラスの群れだ、これだけ居るとおっかない、しかし他に道も無く恐る恐る傍を行くと、悠然と? 逃げてくれた。展望は良いが空缶ゴロゴロだ。飯盛山、長池山を過ぎると“東歩”は内野に下るがそこに飯盛山の道標があった。HMF手前より鉄骨で張り出した別荘の中の道を湖に下る。この日富士は20cm積雪との事。

<コースタイム>出発4:00→下吉田駅7:10→大明見7:25→鳥居地峠8:30→高座山9:10→杓子山10:40→鹿留山11:30→立の塚峠12:50→二十曲峠13:55→石割山15:00→大平山16:10→HMF入口17:30→帰着20:20
<歩いた距離>山道19km 車道5km 計24km
<行動時間>7:30→17:30 歩行8:30 休止1:30 計10:00
<掛かった費用>¥3800
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖   地理院2.5万 富士吉田/御正体山
<地名の異称>忍草山→権現山 鳥居地峠→鳥打峠 高座たかざす山→高指たかざす、飯盛山 入大権現いりおおだす峠→大権道おおだす大権首おおだす峠 立の塚峠→タチ、タツ、タチン

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